村上淳のトップに続け!麻雀賢者 園田賢がつむぎ出した 赤坂ドリブンズ“復活の呪文” 【Mリーグ2021観戦記11/9】担当記者:ゆうせー

村上淳のトップに続け!

麻雀賢者 園田賢が

つむぎ出した

赤坂ドリブンズ“復活の呪文”

文・ゆうせー【臨時担当ライター】2021年11月9日

本日1戦目、

4連続箱ラス。40局ノー和了。苦汁を舐め続けた村上淳が今季初トップを決める。

これでチームは3連勝。さらに畳み掛けたい赤坂ドリブンズ。本日2戦目は頼れるこの男に託された。

「麻雀賢者」園田賢

 

解説 土田浩翔  実況 松嶋桃

東1局、

園田に【白】が重なる。この【白】をポンするかどうかだが…

園田「門前で進めても1番手では無さそうな配牌。ドラにくっついても門前ならリーチドラ1。それで戦うより―」

園田「一応ホンイツも見つつ、【白】を鳴いて進める方が自分としては好み。」

と語る園田。

今回は東1局と東2局で、園田が発信しているYouTubeチャンネル、園田賢の麻雀研究所で語っていた園田の思考をところどころ引用させていただくことにする。

さてこの場面では、まず1巡目に園田に【白】が重なり、次の手番である魚谷が【白】を切る。その間に「ポンをするかどうか」の思考をまとめていたのが園田の凄いところだ。

こういった記事で改めて書くのとは違い、実戦では頭の回転と決断力が必要とされる。

次巡、

園田「親の堀(対面)がダブ【東】を切ってきた。字牌の処理が終わっている。けっこうダメかなと感じた。」

親にとって、ダブ【東】は一番重ねたい字牌だ。それが出てくるということは、他に孤立した字牌が手に無いと読める。

一打一打、刻一刻と変わりゆく状況を見逃さない園田。そのアンテナの感受性、臨機応変なプレイを生み出す。

一段目の終わりには、

園田はさらに、重ねた【9マン】をポン。手を進めていくが…

園田「親の堀(対面)は【東】を切ったあとに【7ピン】【4ピン】、下家の魚谷も字牌からの切り出しで【7マン】【3ピン】と数牌の濃いところが出てきている。(速度として)キツいとは感じていた」

なるほど。字牌を切り出して数牌中心で手を組んでいるときに、3~7の使い勝手のいい牌が余ってくるということは、手が相当整ってきていると読める。

ここで、「じゃあなんで仕掛けて手を短くするの?」と思われる方もいることだろう。

もう一度上の画像を見ていただきたいが、ホンイツは字牌を手に置きながら進められるので、比較的守備力の高い役だ。手がまとまっていなかったら字牌を切って凌ぐことが出来るし、手が出来ていたときには高打点になるので、ぶつける価値が出てくる。

引くにも攻めるにも、攻守兼用のホンイツなら押し引き判断がしやすい、というわけだ。

そして、11巡目に園田は待望のドラ【2マン】を重ねる。【3マン】が2枚切れて、【2マン】が横に伸ばしにくくなった矢先のことだった。麻雀をしている者ならみな嬉しいこのツモ。

速いと思われた魚谷は、

なかなかテンパイ出来ないなかで、中盤過ぎにション牌の【中】を持ってきて攻めづらい状況に。

この【中】は堀、滝沢へ1枚ずつ流れ、三者にブレーキがかかる。

展開が園田に味方し、

ツモも園田と噛み合っていく。

【6マン】を引いてテンパイ。

園田【3マン】【6マン】よりは【4マン】【7マン】待ちの方がちょっとアガれそう。【3マン】を切っている堀(対面)にしろ、魚谷(下家)にしろ、イーシャンテンの雀頭選択があったとしたら、【3マン】【4マン】【4マン】からの打【3マン】はドラが【2マン】だから考えづらい。【4マン】が対子で持たれている可能性が低く、ドラそばの中では【4マン】はまだマシな方。」

その【4マン】はなんと山に3枚。

そして、園田の最後のツモ番に【4マン】が置かれていた。

【白】ホンイツドラドラ。2000-4000のアガリでまずは園田が先制する。

東2局は、

手で隠れているが【6マン】を引いて園田がテンパイだ。

待ち取りは…

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