【 #神域リーグ 第6節観戦記】第17試合 天開司 vs 松本吉弘 vs 郡道美玲 vs 村上淳【文 #縦鳥千波 】


続く親番でもダブ【東】の仕掛けから、満貫ツモで、大きく抜け出した。この日チームスコア-240スタートだったが、1試合目トップからのこのあがりで、優勝争いに入る未来を感じさせる。

【村上選手の意地の親番維持】

東場で大きな放銃があり1人沈んでいる村上選手の親番。
【7ソウ】チーからチャンタの仕掛けでスタートした。安全牌もあり、ここは落としたくない親番。【1ソウ】が2枚切れていてあがりは厳しそうだが、テンパイの価値が大きい。

【1ソウ】待ちのテンパイまでしたが、ここで上家からでた【4ソウ】をチー。

役は無くなってしまうが、【西】を2枚切って安全にテンパイをとるルートを選んだ。これがもう1枚ドラがある手だったら、あがりの価値が大きいため、チーしていなかっただろう。

テンパイ維持して、連荘。村上選手の連荘がここからしばらく続くことになる。

連荘に成功した村上選手は上家からでたダブ【東】をスルー。
他に雀頭があったり、ドラがあったら鳴いていただろうが、それよりも、リーチや三色の可能性を残した。

この選択がうまくいき、ダブ【東】を自力で重ねる

全員に仕掛けが入ったところで、郡道選手は【3マン】を引いた。

ここで、トップ目ということもあり、両面テンパイを崩して降りた。試合後の反省会では多井監督に「両面テンパイはリーチ以外(あとドラポンなど明確に高い手以外)にオリるな」という教えを受けていた。

天開選手もテンパイしていた。

しかし、ドラを引いてオリの選択。

村上選手が【東】スルーから、うまくアガって、また連荘に成功した。

次局でも、【1マン】カンしてしばらくしてリーチを打ったが流局。またしても連荘だ。

さらに、村上選手はドラを4枚持っているところで、テンパイ。


ドラを切って一通にはとらず、上家の現物である【4ソウ】を切っての安全なリーチとした。
こういう細かい部分がSランク選手だなと感じる。

これまた流局でまたも連荘したのだった。

【南2局 天開選手、ドラ3の手】

少し進んで南2局、郡道選手が4万点近く持ち1人抜け出している状況。
親番の松本選手が先制リーチをかける。


リーチを受けて、天開選手はドラを3枚もっている。ここで上家からでた【1マン】をチーして三色のイーシャンテンにとった。


三色でテンパイしていたが【3ソウ】を持ってきた。【2ソウ】を切って安全に【白】バックの手にした。
結果的に山にいる枚数も【1ソウ】より【白】のほうが多かった。


ところが、すぐに【1ソウ】を引いて、「ぐにゃあ」となってしまいそうなみごとな裏目だ。

リーチにたいして筋が多く通ってしまったため、【8ピン】を引いてここで【2ピン】を切った。

なんとか、最終手番で安全にテンパイ復活。

ドラポンの仕掛けと親リーチに挟まれて最後の最後で郡道選手が困ってしまった。

両者に安全な牌がなく、天開選手の筋の【8ピン】を切ったがこれが、むしろ天開選手に放銃する結果となった。

アガれなさそうだと思っていても、麻雀は何がおこるかわからない。

【南3局 村上選手の国士無双?!】

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀戦術シリーズ 新刊情報/