立場も名声も関係ない 愛する麻雀を心の底から楽しんだ 著名人たちの宴 #麻雀最強戦2022 【 #著名人最強決戦 】観戦記【A卓B卓】担当記者 #東川亮

瀬川は、ツモらなかった。裏ドラに望みを託さず、最後まで自力での勝利を目指した。

【9ピン】は、すでに山にはなかった。加藤も大村、そして香川の徹底ケアによってテンパイをさせてもらえず、流局によって対局は決着した。

対局後、ツモらなかったことを同卓者に話す瀬川。もちろん悔しいはずだ。だが、それすらも彼女にとっては麻雀を彩る大切な一部分なのだろう。その思いはきっと、同卓した3名に、そしてこの戦いを見届けた人たちに伝わっている。

勝ち上がり:大村朋宏・香川愛生

みんな、麻雀が好きなんだ


対局後、勝者だけでなく敗れた4名も一様に晴れやかな表情をしていたのが心に残った。麻雀の内容、あるいは所作は、打ち慣れている人にとっては不満だったかもしれない。これまでに行われたトッププロの対局と比べれば、至らないところはあっただろう。

でも、そんなことはどうだっていいのだ。

ベストを尽くしてやり切った、それこそが、麻雀が大好きであるという証明だ。そして勝っても負けても、楽しさを同卓者と共有できる。それこそが麻雀の魅力だと思うし、それに気付かせてくれるのが著名人戦の良さだと思う。

 

「80歳になったって、100歳になったって、できれば元気で麻雀を愛したい、これからも続けていきたいです」

瀬川さんの最後の言葉は、我々の胸を熱くさせてくれた。きっと、麻雀を愛する誰しもが、同じ思いのはずだ。

熱く面白い戦いを見せてくれた8名の打ち手に、麻雀好きの一人として、心から感謝します。

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