【 #神域リーグ 第8節観戦記】第22試合 リーチ超人に挑め! 最高峰のMリーガーに 新進気鋭の雀士達が挑んだ結果 【文 #後藤哲冶 】

第22試合 渋谷ハジメvs村上淳vs天宮こころvs天開司

神域Streamerリーグ、通称神域リーグは第8節を迎えた。
全10節30試合で行われることを思えば、まさに佳境。

現在のチームポイントランキングは以下のようになっている。

アトラスが大きなリードを持って首位を独走。
ゼウスがそれを追い、アキレスも一時のマイナスを考えればかなり巻き返してきたか。
ヘラクレスはマイナスが膨らみ苦しい展開だが、残り9試合あることを思えば挽回は不可能ではない。

今日も熱い戦いが繰り広げられることが予想される神域リーグ。
私も一人のファンとして配信を楽しみにしていたのだが。

毎回のことながらこの前節ダイジェストカッコ良すぎでは?
動画の編集力はもちろんのこと、盛り上がったシーンをしっかりとピックアップし、視聴者に「そうそうこれアツかったよね!」と思わせるには十分すぎる内容だった。

もし見たことが無い方がいれば過去のものを含めて是非見ていただきたい。

第22試合
東家 渋谷ハジメ (ヘラクレス)
南家 村上淳   (アトラス)
西家 天宮こころ (アキレス)
北家 天開司   (ゼウス)

この試合、実は村上以外の3名がチームポイントとは直接関係ないものの、個人賞に近いメンバーになっている。
渋谷が個人成績で2位。天宮が3位。天開は4位回避率がチームメイトのFraと並んでトップだ。
渋谷天宮はトップが欲しい。天開はどんなに悪かろうとも4位をとりたくない。そんなところにも注目して見ていこう。

東1局は渋谷のリーチに全員が対応し流局、続く東1局1本場

村上はこの形から持ってきた【東】をすぐさまツモ切り。
形は悪くないとはいえドラも赤も無いこの形。親に鳴かれたら厄介で、自分が重ねたらホンイツまで見えてくるこの東は、手に残す人も多いのではないだろうか。
しかし村上は違う。Mリーグという最高峰の舞台で戦う村上の異名はリーチ超人。
この手の最終形を既にリーチで見据えている。

そしてリーチ超人という異名をとるには、リーチ判断だけでなく、リーチまで最速で辿り着く力が必要になる。
あっという間にピンフ赤赤に育て切った村上。

「リッチ!」……とは自配信で言ってくれてはいなかったが、雀魂の画面から聞こえてくるようだ。
村上のいつもの気持ちの良い発声が。

これをしっかりとツモり上げる。満貫の先制パンチとなった。

東2局は天宮がタンヤオの仕掛けで500、1000をツモり、東3局へ。
この東3局は、天宮が魅せる。

親の天宮がドラゴンガールの名に相応しいドラをツモってきてこの牌姿。

「これ何がいいんだー?」
頭を悩ませるドラゴンガール。彼女はこの神域リーグを通して実力を大きく飛躍させたメンバーの一人だと私は思う。
考えて、悩んで、自分なりの答えを出す。麻雀はこの繰り返しだ。
その答えが合っているかどうかは、チームリーダーの人類最強がいつだって教えてくれる。

天宮の選択は【4マン】。リーチへと真っすぐ向かう一手。
「イーシャンテンだもんね!」と言葉にする天宮は、この局は一刻も早くリーチを打つんだという気概が感じられる。

狙い通り、【8ソウ】を引き入れてのリーチ。
すぐさまリーチのボタンへと手を伸ばす天宮の姿勢は、この局一貫していた。

これが粘ろうとした渋谷から零れる。
裏が1枚乗って7700はトップ目の村上に迫る大きなアガリ。

東3局1本場もリーチツモドラ1の2000オールで畳みかける天宮。
同じ卓にリーチ超人の異名を持つ村上がいるというのに、そのお株を奪うかのようなリーチ攻勢。

東3局2本場。前巡に【5ピン】を引いてチートイツのテンパイを入れた天宮が、【7マン】を持ってきた。

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