神域リーグ。配信者達が半年間をかけて争う夢の祭典。
その紛れもない激戦に幕を下ろしたのは。
“優勝チーム”アトラスを支え続けた雀士の魂の差し込みだった。
以上の結果から、神域リーグ初年度チャンピオンに輝いたのは、チームアトラスとなった。
表彰式の様子は、是非アーカイブで確認してほしい。
全ての選手の、監督の言葉が胸に染みて、とても観戦記にまとめられるボリュームではなかった。
最終戦を大きなトップで飾り、チームにタイトルをもたらした咲乃もこのインタビューは、是非聞いて欲しい。
そしてその表彰式の中で、来年もやりたいという声が、選手から、監督から、そして視聴者から上がっていた。
来年のことはわからない。わからないが――。
こんなにも熱くて、楽しくて、最高な大会が、これで終わりだなんて、思いたくない。
こんな大会、他に無い。心の底から、私はそう思う。
仮に神域リーグという大会が今後無かったとしても、この熱は、きっと来年も、その次も続いていく。いや、続けていく。
これにて、神域ストリーマーリーグ全日程が終了。
優勝チームはアトラス、MVPには歌衣メイカが輝いた。
――しかしどうか、忘れないで欲しい。
神域リーグ初の優勝チームアトラス。
文句無しのMVPと、劇的な海底ツモで会場を沸かせた怪盗と、強さを示したリーチ超人の中で。
一人藻掻き、苦しみながら。
最後まで最高に輝いていた闇の雀士がいたことを。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924