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(左から)二階堂瑠美 勝又健志 二階堂亜樹 松ヶ瀬隆弥 藤沢晴信監督
昨シーズン5位に終わったEX風林火山は、今シーズンでファイナルに進めなければ、選手入れ替え規定に抵触する勝負のシーズンとなる。しかし、それ以上に見据えるのは、史上初の2度目の優勝。「乾坤一擲」、まずは大勝負の舞台へ駒を進める。
亜樹 5年目は一つの節目でもあると思いましたけど、毎回新たな気持ちで臨みたいと思っています。今年はレギュレーションの関係があり、一昨年に「背水の陣」というのを経験していて、そこに通ずるものも若干あるかなと思ったんですけど、このメンバーで戦いたい気持ちがすごく強いので、今シーズンはかなり慎重になりそうな気持ちがどこかにあります。若干の不安はありますけど、でもやっぱり、思い切りいきたいと思っています。
もちろん目指すは優勝です。2回優勝しているチームはないので、EX風林火山が初の2度目の優勝を勝ち取れるよう、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。
勝又 9月の1ヵ月間は麻雀を打てる時間がたくさんあったので、若手のときのような練習量で麻雀を打つことができました。自分なりにはすごく充実した感じで開幕を迎えられると思っています。もちろん麻雀なので勝ったり負けたり、調子が良かったり悪かったりはありますけど、たくさん打てているので、すごくいい感じで局面を読んでいけるかなと思っています。
松ヶ瀬 今年はレギュレーションの問題もありますし、僕自身が去年以上に活躍したい気持ちももちろんありますから、そこに向けての準備もしてきまして、自信もあります。準備万端、という感じです。(髪型について)普通ですね(笑)。まだまだぬるいですね。できる限り、そうした面でも「見せる」という感じでやっていきたいと常々思っていますので、そういうところは期待してほしいと思います。
瑠美 昨シーズンは正直、認識が甘かった部分がすごく多かったです。Mリーグはチーム戦というところが大きくて、勝っても負けても自分一人という今までと違っていて、一つひとつの選択とかで抜けている部分がありました。個人戦の集まり、個人がプラスであればチームとしてもプラスというのを、言葉としては分かっていましたけど実感できていなかった部分が大きかったのですが、今シーズンはしっかりアジャストして打ち切れると思っています。自由に暴れたいと思います。
藤沢 去年は2人加わる新チームだったので、開幕から松ヶ瀬さんを連闘させるとか、奇をてらった感じでやりましたけど、今年は平常心でいきたいです。ウチの4人は全員安定感がありますので、普段通りの力を出して、普通に向き合ってもらえれば、レギュラーシーズンは通過すると思います。大事なのはセミファイナル・ファイナル、乾坤一擲の大勝負をいかに勝つか。実際、2年前にそこで勝又さんが勝ちきって優勝したというのもありますので、普段通りにやるというのは原点回帰、乾坤一擲の大勝負では全集中力を出して優勝を勝ち取る、ここという勝負で負けないことができる4人だと思っていますので、安心して見ております。
今シーズンのEX風林火山には、Mリーグで初となる、海外のスポンサーがついた。亜樹は世界大会などで海外に行くたびに麻雀熱の高まりを感じており、「日本語が分からなくてもMリーグを見て勉強になると言ってくれる人がすごく多くて、Mリーグを通じて麻雀を世界に広めていく実感がすごく湧いています。もっと広がっていってほしい」と語る。Mリーグの熱狂をさらに広げていくために、今シーズンも熱い闘牌を期待したい。