初年度優勝チームである赤坂ドリブンズだが、その後は優勝戦線に絡むことができておらず、本人たちの中には期するものがあるだろう。麻雀という確率のゲームの中で、監督からのメッセージは「気合い」。今シーズンの闘牌に、その思いをぶつける。
園田 1年目に優勝したときの栄光の感じとかをすごく覚えています。ディナーショーもすごく楽しかったですし「ドリブンズ強いんだ!」と言ってもらっていた時代があったのですが、そこから2年目以降はどんどんドリブンズの存在感が薄くなっていっている感じがします。モヤモヤする期間が長すぎました。僕は期待値人間という感じなので「必ず勝つ」という言葉はあまり好きではないですし、麻雀のゲーム性をもっと正しく伝えていきたい思いがずっとあるのですが、今日のあいさつをどうしようかと監督に連絡したら「期待値を超えていく気合いで」みたいな一文が来て、監督がチームの方向性を定めてやっていくものなので、今は「分かりました!今年は気合いで行きましょう!」という気持ちです(笑)。一応、テーマは「やるっきゃない!」らしいです。開会式の1時間前に知りました(笑)。目標は毎年変わらずチーム優勝、個人は全員MVPです。
村上 僕はもともと、この中だと一番気合いを入れるというか、勝手に入ってしまう、感情が乗るタイプです。(監督のメッセージは)「そのくらいの根性見せろ」みたいな意思だと思います。ドリブンズは冬の時代が長くて、特に僕は去年が本当にやってしまったので、今年は去年負けた分、なんなら今まで負けた分を全部取り返すくらいの気合いでいきたいです。この4人で優勝したいので、今年こそ、という気持ちが本当に強いです。
たろう みんなそれぞれ麻雀歴は長いので、麻雀はいくら気合い入れて頑張ってもダメなときはダメだと知っているんですけど(笑)、それを言ったらおしまいなので、見てくれる人が「おおすげえ!」って思ってくれるようなことはしたいですね。僕はよく「常識を疑え」みたいなことを言うんですけど、驚かせたい気持ちは人一倍強くて、だからドリブンズは期待値を超えていく中でも、見てくれる人が驚くような、何かすごいと思ってもらえるようなものを見せたいですね。
丸山 3人ぐらいしっかりと、どんな大舞台でも冷静に選択し続けられる選手はそのように思うかもしれませんけど、私は選択がブレそうになる瞬間が今までやってきてもあるので、気合いの気持ちを持ちつつも冷静に、しっかりと打ち切りたいという思いです。年々、Mリーグや麻雀に興味を持ってくださる層が広がっていくのを肌で感じています。若い女の子とか、今まで麻雀イベントで見なかったような子が来てくれるようになっているのを感じていて、麻雀というゲームの面白さもあると思いますけど、好きな選手が頑張っている姿とか、選択以外の表情や姿勢、いろいろな部分でさらに麻雀は面白く伝わるのではないかと思います。気合いを入れていきたいです。
村上とたろうは、オフシーズンに「神域Streamerリーグ」に参加。今までと全く違うファン層と接し、その温かさに触れた。
「とにかく必死にやる姿を見てもらえれば、麻雀が分からなくても面白いと思わせることができるのではないかと思っています。『今年初めてMリーグを見ます』『ドリブンズを応援します』という声も大きくて、すごくありがたいと思っています」(村上)
「神域リーグを見てくれていた方たちはすごくたくさんいましたし、皆さん優しかったので、そういう方々にMリーグを応援してもらうと共に、僕らは麻雀の興奮やドラマ、楽しさを伝えていって、麻雀に興味を持ってもらえたらいいなと思います」(たろう)
彼らをはじめとする選手の活躍、麻雀牌が織りなすドラマは、今シーズンも多くの人を魅了し、熱狂させていくことだろう。