と、いろいろと挙げてみたが、麻雀は自由。自分にあった一打で後悔しない打牌を探してみてほしい。
さぁ本題に戻ろう。
果たして萩原が切った打牌は?!
だ!
『直也よ、俺がリーチのみで満足すると思うか?』
初めて萩原と出会ったのは今からもう8年前ほど前になる。番組に出させていただき、そこからおそらく若手の中では1番可愛がってもらっていたのは間違いない。
だからこそ筆者は強い気持ちで言える。
『萩原さんが選ぶ牌にトイツはないだろうと思っていました!』と。
これが萩原聖人の麻雀だと見せつけてくれるようなツモがここから押し寄せる。
三暗刻のイーシャンテンから、このだけは自然に四暗刻へと一直線へ舵を取れる。
そして運命の12巡目・・・
を引き入れてとのツモれば役満、四暗刻。
お気付きだろうか?
あの切りが切りだったらこのテンパイに辿り着けてない。
場の状況をしっかり把握し、高打点意識を最初から切らさずにやったからこそだ。
山には一枚がいる。
手繰り寄せられるか?
しかし、これは1人麻雀ではない。
4人でやっているのだ。
親番の寿人、萩原のリーチを受けて一発目。
を引き雀頭が出来て、カンのテンパイ。
この時すでには場に2枚切れ。
見た目でもう2枚しかない。
『引き算打法』
2枚切れてたって山に2枚いるかもしれないだろう。
何度寿人の待ちの残り枚数が少ないリーチを見てきてるんだ。
寿人ならリーチだ
見ている誰しもが思ったんじゃないか?
もちろん筆者もだ。
を横に曲げてリーチの宣言。
これが佐々木寿人だ!
そして、この引き算打法はこの状況で完璧な残り枚数を示していた。
『山には2枚』
は1枚、は2枚
固唾を飲んで見守る行く末は‥??
決着!
を一発ツモ!
リーチ一発ツモ赤赤ドラの6000オール。
麻雀は山に積まれてるのは常にランダムである。
次に絶対ツモるなんて根拠はない。
山に8枚残ってる待ちが1枚しか残ってない待ちに負けることだってある。
今回だって明日同じ局面が来たら、萩原の四暗刻かもしれない、流局かもしれない。
だから麻雀はおもしろいんだ。
予測がつかないからこそ、ファンの皆様は応援してくれて、選手はいてくれと願う。
2022.23シーズンの開幕戦から大盛り上がりの対局だったのは言うまでもない。
この熱狂をもっと外へ!
5年目のシーズンが始まった。
最高位戦日本プロ麻雀協会。
A2リーグ所属。
選手、解説、実況、司会など唯一無二のマルチプレーヤー。
『麻雀グラップラー』の異名を持つ。
Twitter:@corn708