河野直也が選ぶ「Мリーガー究極の決断」役満vs親リーチ!〜牌山がもたらす運命の一牌〜萩原聖人編

10月3日
Mリーグ2022.23シーズンがいよいよ開幕。
その日、筆者はパブリックビューイング会場にいた。

筆者は日常では眼鏡をかけてないことが多い。
だが、対局や解説などでは眼鏡をかけているのがほとんど。
言うまでもなく視聴者の皆様にはかけている印象の方が強い。

パブリックビューイング会場に入った瞬間にとった行動は眼鏡をかけること。
よし。
これで声をかけていただける準備は万全だ。

さぁ開幕式。
小林未沙さんの司会で始まり、チームの名前が呼ばれ選手が入場。
筆者は麻雀プロ歴も14年目になり、Mリーグでは3年間解説をさせてもらい、話したことがないMリーガーはいないと思う。
お世話になってる方、仲良くしていただいてる方など幅は広いと自負している。

その筆者がだ。

入場していく選手達を眺めていたら胸のドキドキが止まらなくなった。

光に包まれた選手達の歩いてる姿はこんなにも遠く、手を伸ばしても届かない、まるで夢の中にいる感覚だった。
身近な位置にいるはずなのに
置いていかないで‥
って
悔しさももちろんあるんだろう。
でも、それ以上に
輝きに満ち溢れたMリーガー32人の気合いや覚悟、そしてなによりファンの皆様との一体感。
これがMリーグだ!これがMリーガーだ!

最高に熱い戦いが今、始まる。

皆様こんにちは!
最高位戦日本プロ麻雀協会の河野直也です!
Mリーグでは3シーズンゲスト解説に呼んでいただいて、今シーズンも解説をさせていただくことになりました!

そして今回キンマweb様でコラムを担当することになり、自分の知名度と実力以上の仕事をいただきすぎてますが、精一杯がんばりますので見てもらえたら嬉しいです。

というわけで、早速書いていきます!

今回紹介する決断はこちら!

役満vs親リーチ!〜牌山がもたらす運命の一牌〜

南3局 ドラ【2マン】

親番がなく、19600点・現在3着目の萩原の手がこちら。

ドラも赤もないものの、リャンメンが3つあり、形はいい。

 

さて、あなたは何を切る?

全部の打牌のメリットやデメリットを書いてみよう。

【4マン】【7マン】【8マン】【4ソウ】【5ソウ】【9ソウ】【9ソウ】【6ピン】【7ピン】【7ピン】【北】【北】【北】 【4マン】 ドラ【2マン】

【北】
唯一のメンツではあるが、現在トイツが4組とみることもでき、チートイツを狙うのであれば、暗刻の【北】が1番必要ない。
チートイツ一本に絞った時の効率的な一打。

【9ソウ】
現状4つのメンツと一つの頭候補はすでに足りている。そしてトイツが3組あるとも見れる。
この【9ソウ】は頭候補ではあるのだが、【4マン】【7ピン】もなんなら【北】でも雀頭にはなりうる。
【7ソウ】【8ソウ】を引いてもリャンメンより受け入れが狭いペンチャンかカンチャンにしかならないので、いてて‥と思う牌が【9ソウ】しかない。
5つのブロックで進行できる、柔軟な一打。

【4マン】
これも【9ソウ】と同じく単独トイツのため、【4マン】を一枚切ってもこの瞬間にいてて‥と思う牌は【4マン】しかない。
【9ソウ】との違いは次に【3マン】【5マン】を引いた時に【6マン】【9マン】が薄くなってたり、【3ソウ】【6ソウ】が薄くなってたりした時にターツを振り返ることができるというメリットがある。
ただその分、【4マン】をいつまで持つのか? という悩ましさも残る。

【7ピン】
これは【9ソウ】【4マン】とちょっと似ててこの瞬間にいてて‥となる牌は【7ピン】しかないし、さらに言えば【7ピン】はメンツでも使える牌なんでいい形を固定しながら全部の有効牌に対応。ただし、6ブロック進行になる為、余剰牌を持てないので有効牌以外はこの形を維持し続けてしまいそう。

【6ピン】
現状はリャンシャンテン。ここからイーシャンテンになる有効牌がもっとも多い一打である。【6ピン】を切れば次にイーシャンテンになる牌は【4マン】【6マン】【7マン】【8マン】【9マン】【7ピン】【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【9ソウ】と全部の打牌で実は1番なのだ。
【7ピン】と似てるが【6ピン】は6ブロック手役効率保留型みたいな技の名前なイメージ。

【7マン】【8マン】【4ソウ】【5ソウ】→これは高打点手役重視5ブロックと名付けよう。
リャンメンの形は受け入れ枚数が多い為、もちろんあがりやすさは高い。
しかし、この手でトイツに手をかけたら、テンパイ・アガリの可能性は高まるものの打点は期待しづらい。
ならば、四暗刻三暗刻チートイツなど、手役を最大限に狙うのも大いにアリだろう。

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