をアンコにして待ちのリーチに辿り着く。は場には4枚切れで瀬戸熊の現物でもある。しかし最初からこの手はぶつける用に育ててきた。瀬戸熊の待ちは変則手の愚形だという読みも込みで、ここは勝負に出る。
後は牌の後先に身を委ねる。
先にいたのは瀬戸熊の当たり牌のであった。
リーチ、チャンタ、三色
8000点の出アガリで瀬戸熊が再び有利な2着目へと舞い戻る。
開けられた瀬戸熊の手を見た村上。
どこかやりきった表情にも伺える。
読みや自分の手と心中し、辿り着いたリッチは実らなかったが、が先にいる未来も充分にあった訳だ。
村上の存在感が存分に伝わった面白い一局であった。
南4局は瀬戸熊が
・ドラ1
2000点を松本から出アガリ2着を確保して終局。
全11局中10局でアガリが発生。その内半数が松本のアガリ。
嬉しい今シーズン初トップを獲得。
男性最年少Mリーガーの松本も今年で30歳を迎え、今まさに脂が乗り切った打ち手に感じる。この勢いと持ち味のベストバランスを武器に、今シーズンも卓上で鋭いアガリを連発してくれるだろう。
そして今年こそ、渋谷ABEMAS悲願の優勝へ。
今シーズンの初陣は4着という結果に終わってしまった勝又。
負けてなお強しと言った印象であった。
昨シーズントップ率1位の漢の戦は始まったばかりである。
EX風林火山2度目の優勝へ向けて軍師の闘いは続く。
最高位戦日本プロ麻雀協会46期前期。九州在住のプロ雀士。
麻雀と愛猫(ピンフ)を愛してやまない。嫁の小言にはベタオリ気味。
著書:最高位戦コラムFACES
Twitter:@aktk0207