ひきつった笑顔は今日でサヨナラ　二階堂瑠美はまだまだ強くなる【Mリーグ2022-23観戦記1／19】担当記者:徳岡明信

選び抜いたのはだ。
親の堀の現物であり、自身が満貫ツモを満たす為には一番不要な牌だ。
本田は8000点の放銃までは3着で耐える為、万が一茅森への放銃時の打点も考慮すると打は最も秀逸な一打に見える。

次巡に本田の思惑通りを引き入れ条件を満たすテンパイが入る。
は茅森のアガリ牌だが…

着アップの条件を満たした勝負リーチにいく。
この放銃を誰も責める事はできない。

さて、問題はここからだ。

茅森のアガリは
リーチ、タンヤオ、三色、赤
裏ドラが1枚乗れば跳満のアガリだが、

裏ドラ1枚乗る→茅森がトップ、本田が4着
裏ドラ無し　　→瑠美がトップ、堀が4着

4人の運命、いや
チームの運命が左右される裏ドラ。
全員が固唾を飲んで見守る。

裏ドラ表示牌は「」

茅森は2着に留まる。
本田も3着で留まる。

裏ドラを見つめる瑠美。
瑠美も辛うじてトップに留まる。

勝利者インタビューの場面でも瑠美の顔は曇っていた。
まるで4着でインタビューを受けているような表情だ。
勝利の喜びよりも各所の放銃への反省を先に口にした。

瑠美はこの試合を何度も何度も見返すだろう。
そしてこの一戦を機に瑠美はまた強くなるであろう。

次の勝利者インタビューでは
満面の笑顔でガッツポーズをする瑠美の姿に期待したい。
引きつった笑顔とは今日でサヨナラだ。

瑠美が辛うじて持ち帰ったトップにより、EX風林火山は400ｐオーバーになりさらに貯金を増やした。
シーズンも他チームのポイントを意識しながら戦略を立てる時期に入ってきただろう。

現在首位のEX風林火山が今後どのような立ち回りをみせるか、
そして後の無い下位チームがどのような作戦で逆転の糸口を見つけていくか。

更に目が離せなくなるレギュラーシーズンを楽しみ見守る事にしよう。