ひきつった笑顔は今日でサヨナラ 二階堂瑠美はまだまだ強くなる【Mリーグ2022-23観戦記1/19】担当記者:徳岡明信

瑠美も黙っちゃいない。
茅森のテンパイ打牌のドラの【7マン】をチー。

これでドラ3のくっつきのイーシャンテン。
ここで12000を加点できれば後は下を気にせずに突き抜けるだけだ。

茅森VS瑠美の戦いになるかと思われたが、

ここで割り込んできたのは本田だった。
リーチのみのカン【2マン】で強気にリーチと出る。

もちろんリスクが大きいのは百も承知だ。
しかし今シーズンの本田はこの強気の選択で勝ちまくってきているのだ。

このリーチが実れば本田も2着がグッと近づく。
本田もここが勝負所と見たか。

そして本田の宣言牌をチーすることが出来る茅森。

【1ピン】【2ピン】【3ピン】【4ピン】【4ピン】【赤5ピン】【5ピン】【6ピン】【6ピン】【7ピン】 チー【7ピン横向き】【8ピン】【9ピン】
打点は跳満変わらすだが待ちが【1ピン】【4ピン】【7ピン】に変化してとても広くなる。

しかし、茅森は顔色ひとつ変えずスルー。
メンゼンでもチンイツ変化はもちろんのこと、【發】単騎のままリーチを打つ事も視野に入れているようだ。

すぐさま【5ピン】を引き入れ【4ピン】【5ピン】【6ピン】待ちのチンイツへ変化する。
そしてここで倍満確定の追いかけリーチ!

この2軒リーチに対して一発目の瑠美の手番。

瑠美がソーズにくっつき親満のテンパイ。ノータイムで【6ピン】を勝負。

リーチ、一発、チンイツ、赤、ドラ
大きすぎる16000点のアガリ。しかもトップ目の瑠美からの直撃。

瑠美がまたしても痛恨の放銃となってしまう。
他家と大きく離れたトップ目とはいえ、この放銃に心中穏やかではないのは容易に察する。

もちろん瑠美も覚悟の上の勝負である。
ノータイムで6pを打ち抜いたという事は、テンパイする前から勝負する事を決めていたのだろう。
このアガリで僅かながらトップの可能性まで見えてきた茅森。
跳満ツモでトップ獲得だ。
チーム状況としては喉から手が出る程欲しいトップが見えてきた。

とは言え有利なのは間違いない瑠美。
紆余曲折あったこの試合、最後は逃げ切れる事が出来るか。

いよいよ運命のオーラスへ。

最初にテンパイしたのは茅森。
しかしこのままリーチにはいけない。567の三色変化が条件を満たすには一番早い。

一巡で待望の手替わりである【5ソウ】を引き入れ、ツモれば跳満確定のリーチを打つ。
他家からリーチ棒が出れば、裏1の跳満出アガリでもトップだ。

ここまでアガリゼロ、苦しい状況下で耐え忍んでいた堀もこの親で黙っている訳にはいかない。
【6ソウ】【6ピン】と無筋を当たり前のように押して追い付く。
言わずもがな【1マン】【4マン】【7マン】は茅森のカン【3マン】より圧倒的に残っている。

このアガリを機に逆転の糸口となるか。

この2軒リーチを受けた本田がテンパイ。
2本のリーチ棒が出たことにより満貫ツモで2着になることが出来る。
しかし現状は条件を満たせていない。
2軒の両方に通るのは【6ピン】だが、【6ピン】を抜いてしまうとアガリは相当遠のく事になる。

ナイスガイが時間を使って考える。
逆転の糸口を。

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