トップは朝陽にいな。
序盤に畳みかけ、そこから盤石の局回し。やはり実力者であるということを再認識させてくれる半荘内容だった。
南3局でのかわし手が、アガれていない人も多いのではないだろうか。
グラディウスに良い風を呼び込み、自身のポイントも大幅に復帰。
実は、或世はこの後の第21試合も登板したのだが、この第20試合の3位が響き、或世は自分の麻雀のバランスを崩してしまう。
精神的にも良くない状態になってしまった或世は、楽屋配信で後悔を口にした。
実践的なアドバイスも数ある中で、印象的だったシーンがある。
「そんな上手いこと毎回1,2位取れると思うなよ?」「麻雀舐めんな!」
師匠白雪からの、厳しくも温かい、そんな激励。
去年神域で一度もトップを取れなかった白雪だからこそ、説得力がある言葉。
アキレスはこの雰囲気がチームの強み。
勝手知ったる仲だからこそ、こうして正直な意見をぶつけてもらえる。
或世にとっては、最高の環境だろう。
麻雀は、知れば知るほど難しく、後悔もたくさんするゲームだ。
だからこそ、その後悔すらも楽しんで欲しい。
もちろん、或世にとって今日の結果は悔しかっただろう。
けれど、このチームメイトと一緒なら、何度だって戦える。なにやってんだって、早く立てよって、そう言ってくれるから。
だから、そう。
次こそは、リベンジだ。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924