菅原が、第1試合の大介の仇を討つトップ獲得となったのだった。
4着となってしまった仲林。
オーラスの選択について、「BEASTさんトップだったら、素点を減らさず、受け入れようかなと」と話した。
実際、仲林のこの選択は正しいと思う。もしこれで高宮にトップを取られていたら、単純に、コナミのポイントは40pt増えており、2位まで上がっていた可能性が高い。
ならば、現状レギュラー突破できるか怪しいBEASTにトップを取ってもらった方が良いというのは、至極当然の考えだ。
見事トップを獲得した、菅原。
インタビューでは、笑顔も見ることができた。
BEASTの状況は、決して楽ではない。しかし、この菅原の笑顔はきっとファンの心の支えになっているはず。
仲林のオーラスのアガリがあったように、これから試合数が減れば減るほどに、こういった事象は増えるだろう。
他のチームがトップを取るくらいなら、BEASTにトップをとってもらおう、といった具合に。
逆に言えば、そんな今の状況も利用して、BEASTは這い上がっていくしかない。
新年一発目、BEASTのファンは大介の初戦ラスで沈んでいた所を、菅原のトップで、まだやれるぞ、という気持ちになったのではないだろうか。
そしてまた、本人たちもまだまだ行ける! という気持ちになれたはずだ。
そういった意味でも、この菅原のトップは大きい。
復活へと這い上がる、奇跡の『BEAST ROAD』を――この4人なら進めるはずだ。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924