そんな熱を帯びた卓上と、視聴者に冷水を浴びせるが如く。
対局を終わらせたのは、滝沢の冷静過ぎる園田への差し込みだった。
トップを獲得したのは滝沢。オーラスの差し込み判断は流石の一言。
これでKONAMI麻雀格闘倶楽部は2連勝。初戦からポイントを大きく伸ばすことに成功した。
見せ場を何度も作りながらも、2着となった松本。
そして同じく、魅力溢れる対局を見せてくれた園田は3着。
裏インタビューでは、お互いのアガリについて茶化しながらもお互いを認め合うそんな関係性が見て取れた。
今回はトップ奪取とはならなかったものの、今年の松本はもはや安心して見ていられるようなそんな信頼すら生まれつつある。
連覇に向けてワクワクしているというその言葉には、確かな自信も感じ取ることができる。
開幕して一週間と経たずに、既に名局が生まれているMリーグ。
選手の一打一打に、胸を躍らせて。
時に落胆し……時に歓喜する。
今年も、そんな季節がやってきたようだ。
最高位戦日本プロ麻雀協会47期前期入会。麻雀プロ兼作家。
麻雀の面白さと、リアルな熱量を多くの人に伝えるため幅広く活動中。
Twitter:@Kotetsu_0924
\ほぼ毎日4コマ最新⑤巻 好評発売中/