まず、の両面ターツを固定すると、
これが大正解!
さらに、もう一度選択の時。
今度はのターツ固定を選択。
これもズバッと正解を選び、実に美しいタンヤオピンフ赤の高打点リーチへ。
間違えそうな迷路を一度も間違えずにテンパイしたのだから、さすがにこれはもらったでしょ?
と、松ヶ瀬の和了を信じて疑わなかった私の目に飛び込んできたのは、先ほど仕留められたはずの猿川の姿だった。
猿川は同巡、
イーペーコーのみのテンパイを入れて待ち選択。
小考の後、とのシャンポン待ちに取ってこれをヤミテン。
松ヶ瀬の現物待ちでリーチをかわしに行くのだが、これがエラー。
実況席から悲鳴が上がる、裏目の。
ポーカーフェイスを装う猿川の表情も、若干曇ったように見えた。
猿川も自覚しているであろう、致命的な和了り逃し。
本来なら終わっている局の続き…そこには松ヶ瀬の和了しか見えないのだ。
焦点は裏ドラが乗って6,000オールとなるか否か…。
この場面を観ていた多くの観戦者が、松ヶ瀬の和了を確信したことだろう。
「ツモ。」
和了宣言の後、手を開けたのはなんと猿川だった!
どちらに取っても松ヶ瀬よりも前に和了がある、粗削りな生命力の強さ。
猿川の姿もまた、一流の証だ。
■ 松ヶ瀬を襲った「見えない力」の正体
それでもまだあきらめていない松ヶ瀬は南3局1本場に、
芸術的な手順でドラ入りチートイツをテンパイするも、
今度は優の前にその手を成就させることが出来ず、ここで万事休す。
(この局はぜひABEMAプレミアムで観ていただきたい。素晴らしい凌ぎ合いだった。)
矢折れ刀尽きた松ヶ瀬は、4位に甘んじる結果となった。
ただ、4位になったとは言え、松ヶ瀬の戦いぶりは素晴らしいものだったのではないだろうか。
空を切った勝負手がどこかで一発決まっていたら、結果はまるで違ったものになっていたはず。
こんなに出来が良いのに勝てないとは、本当に麻雀は恐ろしい。
それにしても、正着を選び続けたのに何故4位になってしまったのか…。
まるで松ヶ瀬に見えない力が働いているとしか思えない。
ん?
見えない力?
あぁっ! もしかしてっ!
その正体は、モンキーマジック!
猿川真寿、この男に要注意だ。