今度は松本にギフトが贈られる。
ドラは4枚内蔵されているので急所は仕掛けていきたいところ。
テンパイ一番乗りは堀だ。
待ちも打点も魅力がなく、ヤミテンとした。
ドラのに声もかからず変化の枚数が減ったところでリーチといった。このままヤミテンを続行して出アガリの効かない状態を維持するよりはマシかという判断だろう。
松本も自力でテンパイを入れ、現物待ちということでヤミテンにする。
ここはドラを1枚減らしてしまうが現物と危険牌ならば比較対象にならないので打とした。
小気味の良いリズムの4000オールだ。
これで亜樹を捲りトップ目に躍り出た。
ここで亜樹に二度目のギフトが舞い降りた。
親番の堀は迂回ルートを選ばず一直線にテンパイを組み捲り合いに持ち込む。
五分五分の枚数勝負だったが先にいたのは亜樹のアガリ牌。これで上下対照的な点数状況になった。
南2局
配牌も堀や魚谷とは対照的で松本はこれを決めることが出来たらトップは固くなる。
松本のツモがモタモタしている間に堀が先制リーチと出た。
ほぼツモ切りしかしていなかった松本がようやくリーチとを叩き付ける。
今日は松本の日だった。
勿論入っている手牌も良かったのだが、それ以外の局も危険を事前に察知して受けに回る姿勢や、捌き手を駆使して相手に付け入る隙を与えない完璧な打ち回しを魅せてくれた。
そんな渋谷ABEMASの松本吉弘選手コラボの日本酒【純米大吟醸Hitman】の予約が開始。
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個人成績首位となった松本はチームの大黒柱になりつつある。その背中は頼もしく大きい。
値引された刺身を食べながら、日本酒を一口飲む。至福のひと時である。
私もこんなスター選手になることに憧れてプロの門を叩いたはずだ───
なんだか今日の刺身はしょっぱかったな。
次松本が勝利した時、おめでとうの一杯にするために予約ボタンを押した。
坪川義昭(つぼかわよしあき) 日本プロ麻雀協会5期前期生。雀王戦B1リーグ所属。行政書士法人石田事務所に勤務。 https://www.ishida-tomoyuki.com X(旧Twitter): @eehounotsubokku