「切らねぇよ!?」 驚異のビタ止め! 仲林圭の守備力をとくとご覧あれ【Mリーグ2023-24観戦記 1/15】担当記者 #徳岡明信

仲林の超繊細な押し引きに驚かされたこの局は全員ノーテンで流局。
点数移動の無い局ながら、とても見応えのある1局となった。

続く南3局1本場

まずはこの局の主導権をとったのが仲林だ。
【南】をポンしていて、5800は6100点のテンパイ。

親の仲林に被せていくは亜樹だ。
赤2枚のピンフリーチ。ツモれば仲林を親被りさせる事が出来て、トップにもグッと近づく。
亜樹の最大の勝負所だ。
苦しいチームに活力を与えるトップを何としても持って帰りたい。

親の仲林も押していく。ドラ跨ぎの【6ソウ】もノータイムでツモ切り。

(めっちゃくるじゃん…)
亜樹も仲林の顔をジロっと見る程の気迫の現れだったのだろう。

次巡、仲林が亜樹のアガリ牌である【1ソウ】を掴む。
【2ソウ】のワンチャンスで先程【6ソウ】をノータイムで押した仲林ならこの【1ソウ】なんでスッと切っ…

(いや切らねぇよ!!??)

 

 

何でーーーーーッ!!??
何でアガリ牌だけビタッと止まるのですか!?

「まず【6ソウ】を通した事により残り無筋の濃度が上がったことやね。【6ソウ】が僕の目からは4枚見えなのでソーズで残っているならば【1ソウ】【4ソウ】だけ、後は【4マン】【7マン】【1ピン】【4ピン】【7ピン】の筋くらいが候補で、その中でもドラの【5ソウ】が先切りされている後に【3ピン】手出しでしょ?
【3ピン】が軸になっているピンズのターツもしくはメンツがありそうで、ドラの【5ソウ】が先切りされるパターンだと【2ソウ】【3ソウ】【5ソウ】からの先切りがかなり濃いからね」

 

結果は亜樹のツモアガリとなり、これが決定打で亜樹がトップを獲得する。

しかし、この時ツモられるか放銃かなら、かなりの差があった。

もちろんチームのポイント状況の余裕もあるが、冷静に立ち回る仲林の凄みが詰まった試合となったのでは無いか。

優がトップを量産しているなら俺は失点を防ぐ。
見事に役割のハマっているかのように見えるUKコンビ。

しかし仲林だって目立ちたい。
この日、悔しくも3着という成績になってしまったが、
「次から俺だって5連勝してやるぜ」
良きチームメイトであり、良きライバルの優に並べるか。次の登板も楽しみである!

そんなキレッキレだった仲林のインタビューが聞けるのは
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