千両役者とはこの俺、 #萩原聖人 だ！【Mリーグ2023-24観戦記 2/12】担当記者 #徳岡明信

現在ラス目の萩原も、満貫ツモで4→1の大逆転劇となる。
もちろん元祖魅せる麻雀の萩原が狙わない訳が無い。
切りでタンヤオとを固定していく。

出アガリは1300からの条件の多井の手牌。
白が暗刻になり役が確定する。
ターツオーバーで捌くのが非常に難しいこの形、ドラのも手がかけにくいがカンチャンの選択も非常に難しい。

麻雀星人もここは時間を使ってじっくり吟味する。
（絶妙に可愛い悩み方がジワる）

導き出した答えはドラの切りであった。

打のメリットとして
・受け入れ枚数枚数の最大化
・との縦引きのテンパイは無条件で出アガリトップになる。(9枚の受け入れ)

ドラを残した仕掛けも効く形にするよりも、この手はメンゼンで仕上がる可能性が高いという判断なのだろう。

が2枚切れにつき外しもあるかと思われたが、
自身からが4枚見えで、全員ソーズの下は持って無さそうに見える。
2枚切れながらカン待ちや単騎待ちを想定しているのであろう。

麻雀星人の場況読みが冴え渡る。
最後は実力でトップを強奪していくか。

親の内川もリャンメン2つのイーシャンテンで
これで全員がイーシャンテンとなった。
ぶつかり合い必至の熱いオーラス、ここからひと時も目が離せられない。

テンパイ1番乗りは菅原であった。
あの苦しい配牌を丁寧に仕上げたのはお見事、
このまま逃げ切る事が出来るか！？

萩原も条件を満たすテンパイが入る。
5200のテンパイなら菅原からの直撃とツモでトップになる。
しかしリーチをかける事で仕掛けている菅原への牽制効果や出アガリ8000点は無条件で2着になれるという事もあり、強気にリーチの選択とした。

このカンが何と山に4枚、ツモアガリも充分にある。
劇的な大逆転の準備は整った。

親の内川もすぐに追いつく。

この1牌の後先が各チームの今後の明暗に関わる熾烈なめくり合い。
果たして最後に笑うのは…

「ツモっ…！」

最後に神が祝福したのが萩原であった！
4→1に浮上する後方一気の2000/4000が炸裂！

序盤の苦しい展開もなんのその、歯を食いしばりながら耐え抜き、そして我慢に我慢を重ねたアガリで一筋の光を絶やさずにここにたどり着いた。
嬉しさと安堵が入り混じった漢の顔。

やはり萩原の表情は絵になる。

約2ヶ月ぶりにユニバースに届ける事が出来た雷電ポーズ。
ボーダー争いの渦中にいる雷電にとってこの値千金のトップがどれほどの価値がある事であろう。

ポイント以上に活気と感動を届けるハギーは実にカッコいい。
よっ千両役者‼　あっぱれであった‼