南4局1本場
親番の白鳥はノーテン終了が許される為、よっぽど有効牌を引き続けない限りは中盤から手牌を崩すだろう。
『リーチ』
寿人が牌を横に曲げた。
白鳥にとっては一番聞きたくないセリフだ。
ツモと言われてしまえば守り切れるような点棒ではない。
必死に2着を死守しようと仕掛ける松ヶ瀬を心の中で応援するくらいしか現状はできない。
なんとか耐えてくれ。お願いだからツモらないでくれ。
何度も心の中で叫んだ。
最後の一巡はただ、ただ神に祈るしかなかった。
チームのために、ファンのために。
なんとかバトンを繋ぎたい。
流局。
白鳥は首の皮一枚のバトンを繋いでくれた。
こうして渋谷ABEMASは来週4戦を残してボーダーまでの差を約200pとした。
遂に来週ファイナルステージ進出の4チームが決定する。
絶対見逃せない2日間に乞うご期待。
次回も、はっきし言っておもしろカッコイイぜ!!
坪川義昭(つぼかわよしあき) 日本プロ麻雀協会5期前期生。雀王戦B1リーグ所属。行政書士法人石田事務所に勤務。 https://www.ishida-tomoyuki.com X(旧Twitter): @eehounotsubokku
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