熱論!Mリーグ【Thu】
パイレーツに暴風直撃!
女海賊・瑞原明奈を
飲み込んだMリーグの荒波
文・真中彰司【木曜担当ライター】2019年10月10日
雀荘でもMリーグの話題が聞こえるようになってきたここ最近。
「いま最もノリに乗っているMリーガーは?」
と聞かれたら、私は真っ先にこの選手の名前を挙げるだろう。
Mリーガーの中で唯一開幕2連勝を達成し、個人スコア1位を絶賛航海中だ。
どこまで連勝を伸ばせるか、期待がかかる彼女。
3戦目の相手はこの3人となった。
(起家から順に)
瑞原明奈(UNEXTパイレーツ)
前回の「美女と野獣」の卓とは打って変わって、再び硬派なメンツ。
瑞原はパイレーツを背負って荒波を超えてゆけるのか?
第1の荒波:IQ220の超絶アザラッシュ
それは東2局1本場のことだった。
親は麻雀IQ220の男・勝又健志。
待ちで先制リーチをかける。
「皆さん、向かって来られますか?」と、相手を威嚇するようなリーチだ。
次巡、瑞原がを引いてテンパイを入れる。
打ち出すは無筋だが…
「単純な待ちなら、リーチまでは引っ張らないでしょ?」
そう読んで、静かにを河に置いた。
しかし、次に持ってきたで少考。
「勝又さんはツモ切り、そしての手出し…」
「固定はありそうだし、1000点の手で勝負する牌じゃないわね…取舵いっぱい!エンジン逆回転!」
を打ち切れず、メンツからを抜いた。
ところが数巡後に持ってきたのは、薄かった。
これが唯一のアガリ道だったというのか。
この局の後も勝又のリーチラッシュに遭い、瑞原はしばらく反撃のチャンスを見出せなかった。
第2の荒波:よくばりゼウスの鉄槌
続いて東3局、瑞原の親番。
全く無駄の無い手順で瑞原が先制リーチ。
「面舵いっぱい!これで反撃開始よ!」
もも山に2枚の、まさに完璧なリーチ。
これは流石に勝ったかと思われた。
しかしそこに、スッと生牌のを押した選手が1人。
ドリブンズのゼウスこと、鈴木たろうだ。