「5%の敗北」さえも拒絶する。小林剛、再戴冠に向けた二度のリーチと三度のドラ切り。【Mリーグ2023-24ファイナル観戦記 5/14】担当記者 渡邉浩史郎

チーム状況を考えれば上々の立ち位置で迎えた親番。

それはわずか4巡の出来事であった。導かれるように辿り着いた聴牌は……

運命のいたずらのように、唯一止められる手が入った園田が先に掴む。

リーチ・イーペーコー……

裏裏!!!!!!!!

それは余りに大きく、この勝負を決定づけるに十分なトップ目からの直撃。

チームの船長がこの大事な場面で舞台を青色に染め上げた。

「残り4戦で、1戦90ずつ詰めるにはほぼ毎試合トップラス。かなりきつくなってしまった。」
試合後の園田の言葉が印象的だった。

「『みんなでパイレーツを苦しめようぜ!!』と言いながら、誰が最初に裏切るか、ぶっちゃけそういう戦いになってきてます。」

パイレーツ包囲網を敷きつつ、どこで優勝をあきらめる線引きをするのか。
誰よりも陽気な園田が、誰よりも陽気に現状の厳しさを分析した。

パイレーツの5%の敗北は1%まで下がっただろうか。

99%の壁を背に、海賊船は突き進む。壁を超え、海賊船に追いすがるものは果たして……

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