河野直也が選ぶ『Mリーガー究極の決断』〜安目一発ツモ切り・牌山への挑戦状〜滝沢和典編

10年前ぐらいになる。

プロになって3年目。
その当時、ばっしー(石橋伸洋プロ)とまさしさん(坂本大志プロ)に麻雀を教えてもらっていた筆者。
いつものように練習のスケジュールを組む連絡をしたら、ばっしーから
『滝沢さんと一緒に麻雀打つけど来る?』
胸の高鳴りが止まなかったのを今も鮮明に覚えている。

それもそのはず。
自分がまだプロになる前から、モンド麻雀プロリーグを見ていてタッキーを知らないわけがない。

そして当日。
生タッキーだぁ。。。
って感じは会ってすぐ消えていた。
物腰が柔らかく、自分に対しても敬語で、麻雀中に質問しても丁寧に教えていただいたのだ。
その日からもちろん滝沢さんと呼んでいたのは言うまでもない。

勇気を出して連絡先を聞いて、ありがとうございましたと連絡したら、お疲れ様でしたのお言葉と共に麻雀を打っているイラストが添付されていた。
その絵には卓上に1人のキャラクターが座っていて、その横には『牌を打つ』という文字。

その画像にまったくピンと来ず、そのままにしていたある日。
滝沢さんに連絡したら画像付きで返信いただきました!
ってばっしーとまさしさんに言ったら、
『この画像の意味は分かる? あの日っていうか、いつもだけど直也は打牌が強くなったり全体的に所作がかなり汚い。だから、滝沢さんは牌は優しく扱うんだよ? ってこのイラストで教えてくれてるんだよ』

その当時は自分の所作が汚いことに自覚がなかったので、そのメッセージに気付けないでいた。
初めて麻雀を一緒に打たせていただいたのに、なんて失礼なことをしてしまったんだと自分に失望したと同時に、伝えてくれたことの優しさに感謝しかなかった。

男女問わず憧れる麻雀プロ、滝沢和典の裏側は、皆様が思ってる何倍も素敵な方で、何倍も麻雀愛に包まれてる方と、伝えたい。

皆様こんにちは!
週末記事担当、最高位戦日本プロ麻雀協会の河野直也です!

今回の究極の決断は筆者が解説した12月20日第一試合から。

それでは早速スタート〜!

KOMAMI麻雀格闘倶楽部 滝沢和典
新チームになり、滝沢としてもファイトクラブの選手としては初めての昨シーズンは24試合に出場し、+294.2ポイントを叩き出し、チーム内堂々の勝ち頭。
チームもファイナルに駒を進め、優勝とはならなかったが滝沢個人としては完璧なシーズンだったのではないだろうか。

しかし麻雀の神様は今シーズン、滝沢に試練を与え続けている。

この日は全94試合の内、45.46試合目。
もうまもなく折り返しになる時期なのだが、ここまでの滝沢は10試合に出場し、トップから、0-3-4-3。の−188.7ポイント。
昨年大活躍だった滝沢が未だトップがない。
麻雀とは本当に予想がつかない競技だと日々感じているが、だからこそ初トップが見たいとファンは願うだろう。

しかし、滝沢の試練はまだ続いていた。
オーラスを迎え現在14700点の4着目。
点数差を見るとその辛さがよく分かる。
もっとも近い3着目の日向まで10700点差。
相手が子なら満貫、2000.4000をツモると10000点差ひっくり返るのだが、こんなに遠い700点があるだろうかというほどにこの差は大きい。

ただポジティブに考えてみるとこうだ。
2着目の優とは14500点差
トップ目親の魚谷とは16000点差

そう、跳満、3000.6000をツモれば、なんと全員を交わしてトップになるのだ。
この道が残されてるというのは大きい。

となれば、まずは配牌から見据えるべきは指が6本以上折れるように手牌構成をする。

【1マン】【6マン】【7マン】【1ピン】【2ピン】【4ピン】【7ピン】【8ピン】【3ソウ】【4ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【8ソウ】 ドラ【2マン】

うん。
リーチ、ツモ、タンヤオピンフ、三色
めちゃくちゃはっきり見えてるではないか。
ついにチャンスが舞い降りたか?

ちなみに一つ言っておく。
このどれか一つでも欠けたら、一発や裏がない限りは条件は満たせない。

2巡目、3巡目に【2ソウ】を引き、678三色の雀頭が確保され、これでイーシャンテン。

基本的に雀頭を作るのはなかなかに難しい中で、高目の三色が残る【2マン】を引き、さらにピンフの1役も手に入れたということが大きい。
着実に近づいている‥

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