「リーチ!」
やってきたのは、

もこだ!
ツモで345の三色が崩れたこともあって、

を切っての三面張リーチ!!
決着は、一瞬で着いた。

もこのアガリ!

麻雀の神様が、もこに振り向きつつある。
そして、もこは南1局、

高め789三色のリーチを打ち、勝利へと手を伸ばした。
だが、勝ちたいのは、もこだけではない。
この卓についている「全員」だ。
「行くしかない⸺!」

即座に渋ハルが追っかけてきた!
1位アキレスと2位ゼウスの、運命を賭しためくり合い。
もこが一発でつかんだのは、

なんと、赤&ドラの!
来てほしい牌だけど、今じゃないw
「ホントにやめて!ホントにやめて!!!」
に声はかからず、渋ハルの手牌が前に倒れることもなかった。
ホッとしたのもつかの間、
「これは押すしかないでしょ…!」

親のにいなが割って入った!
上家のもこから出たを鳴いて、

–
待ちの12000テンパイ!
またもや、複数人でのめくり合い。そして、アガった者がトップへと大きく近づく、超勝負局。
「麻雀の神様…いるならください…!」
アガリ牌を願う、もこに、

神様は微笑んだのであった。

このアガリで抜け出したもこは、
オーラスの親番に、

残したを重ねて、タンヤオへと切り替える見事な打ち回しで、

さらなる加点に成功。

この12000で、完全に勝負を決め、

アキレス優勝をグッと引き寄せる、大きな大きなトップを獲得した。
インタビューでも、

「麻雀の神様が微笑んでくれた」
と語っていたもこ。
ただ、麻雀の神様は、なにも気まぐれで、もこに微笑みかけたのではない。
もこが自分で神様を「振り向かせた」のだ。
なんせ、もこは、この5年間をずっと麻雀に捧げてきた。

目に雫が光るような、辛い日もあった。
