【 #神域リーグ2024 ファイナル第2試合観戦記】もこが咲かせた、花の名前は⸺【文 ゆうせー 】朝陽にいな vs 渋谷ハル vs 長尾景 vs 咲乃もこ

「リーチ!」

やってきたのは、

もこだ!

【2ソウ】ツモで345の三色が崩れたこともあって、

【3ピン】を切っての三面張リーチ!!

決着は、一瞬で着いた。

もこのアガリ!

麻雀の神様が、もこに振り向きつつある。

そして、もこは南1局

高め789三色のリーチを打ち、勝利へと手を伸ばした。

だが、勝ちたいのは、もこだけではない。

この卓についている「全員」だ。

「行くしかない⸺!」

即座に渋ハルが追っかけてきた!

1位アキレスと2位ゼウスの、運命を賭しためくり合い。

もこが一発でつかんだのは、

なんと、赤&ドラの【赤5ソウ】

来てほしい牌だけど、今じゃないw

「ホントにやめて!ホントにやめて!!!」

【赤5ソウ】に声はかからず、渋ハルの手牌が前に倒れることもなかった。

ホッとしたのもつかの間、

「これは押すしかないでしょ…!」

親のにいなが割って入った!

上家のもこから出た【赤5ソウ】を鳴いて、

【4ソウ】【7ソウ】待ちの12000テンパイ!

またもや、複数人でのめくり合い。そして、アガった者がトップへと大きく近づく、超勝負局。

「麻雀の神様…いるならください…!」

アガリ牌を願う、もこに、

神様は微笑んだのであった。

このアガリで抜け出したもこは、

オーラスの親番に、

残した【4ピン】を重ねて、タンヤオへと切り替える見事な打ち回しで、

さらなる加点に成功。

この12000で、完全に勝負を決め、

アキレス優勝をグッと引き寄せる、大きな大きなトップを獲得した。

インタビューでも、

「麻雀の神様が微笑んでくれた」

と語っていたもこ。

ただ、麻雀の神様は、なにも気まぐれで、もこに微笑みかけたのではない。

もこが自分で神様を「振り向かせた」のだ。

なんせ、もこは、この5年間をずっと麻雀に捧げてきた。

目に雫が光るような、辛い日もあった。

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