神域リーグ2024も、いよいよファイナル。
この日は、どの選手たちも今日の途中経過を知らされていない状態で戦う。
よって、ゲーム開始時のスコアである、
こちらを念頭に置きながら打つこととなる。
実際に、1試合目を終えたときには、
このような点差になっていた。
いずれにせよ、「狙うはトップ」。
2戦目の出場選手は、
東家:朝陽にいな(チームアトラス)
南家:渋谷ハル(チームゼウス)
西家:長尾景(チームヘラクレス)
北家:咲乃もこ(チームアキレス)
この4人。
神域リーグ2024屈指の好カードだ。
誰の表情を見ても、今期のアツい闘いぶりが思い起こされる。
ファイナルに、この四者が混ざり合って、化学反応が起きないわけがなかった。
いきなり、卓上に爆発音が響く。
東2局1本場、
役牌の仕掛けを入れた、にいな。待ちは–。
そこへ、
「シャンポンでGO!いきましょう!!」
東1局に12000をアガった渋ハルが追っかけてきた!にいなの待ちをおさえつつ、とのシャンポン待ちリーチだ!
「…これはいきます!」
まだ、参加する人がいるのか…?
声の主は、
長尾だった。
こちらは、とのシャンポン待ち!
もこ「勝負!」
!!??
もこも飛び込んできた!
待ちは––の三面張!!
4人の勝ちたい気持ちが折り重なった、奇跡の「同巡4人テンパイ」。
アトラス、ゼウス、ヘラクレス、アキレス、各チームの応援団が、祈りながら見つめる中で、
この勝負を制したのは、
もこだ!!上家の長尾からが出た!!!
「取りにいくぞ、忘れ物!」
咲乃もこは参戦3年目。
1年前、2年前、あの日の神域リーグで、指の間からすり抜けていった優勝を手繰り寄せる、とてつもなく大きな5200!!
アキレスのみんなと勝つんだ。
もこはトップ目渋ハルとの点差を一気に縮めていく。
まずは、渋ハルが早々に赤ドラドラの満貫テンパイ。
待ちになっているは、
この形から、ドラのが出ていくのを嫌ってスルーしている。
他家から見ると「渋ハルがを鳴いてない」ことが明らかとなっているので、不要だと見なされやすい。打たれやすくなっている待ちと言えよう。
そこへ、
にいなが追いつく。
こちらも、ホンイツ一通赤の大物手。喉から手が出るほどアガりたい。