ゲームメイクの天才堀慎吾に食らいつくセレブ打法全開の黒沢咲、熾烈な2着争いを制するのは…【Mリーグ2023-24観戦記 12/15】担当記者 徳岡明信

ゲームメイクの天才堀慎吾に
食らいつくセレブ打法
全開の黒沢咲、
熾烈な2着争いを制するのは…

文・徳岡明信【金曜臨時ライター】2023年12月15日

いよいよ今シーズンも折り返しの位置となった。
序盤～中盤にかけてのポイント変動も大きく、後半戦も熾烈な戦いが待っていると予想される。

12/15第一試合　本日の注目選手はこちら

目下3連勝中の絶好調男、堀慎吾
首位争いの渦中にいるサクラナイツを牽引する堀が今宵もポイントを伸ばすのか。
本人は連勝は気にしていないと語るが、注目せずにはいられない。

年の瀬の熱い試合を今宵も楽しもう！

第1回戦

東家：高宮まり（KONAMI麻雀格闘俱楽部）
南家：堀慎吾（KADOKAWAサクラナイツ）
西家：黒沢咲（TEAM RAIDEN / 雷電）
北家：魚谷侑未（セガサミーフェニックス）

スタートダッシュを切ったのは

高宮であった。
開局いきなり親の跳満18000点をアガると、

 

立て続けに12000点7700点と加点し、早くも大量リードで3者を突き放す。
特に黒沢は跳満、満貫と高宮に放銃してしまった為東発で箱下になる苦しいスタートとなってしまった。

前回の初トップの勢いそのままに高宮が最高のスタートダッシュを切る。

さぁ残された3人はどう戦う。

東2局

前局満貫をアガって2着目となった堀、ポンから発進して全力喰いタン(鳴いてのタンヤオ)といく。
ドラがにつき打点上昇が幾分少ないのと、3トイツ形はメンゼンだと時間がかかる。
親番ということにつき、ここは最速で進めての連荘狙いとした。

東1局に大きな負債を背負った黒沢がリカバリーの大チャンスだ。
堀から2巡目に切られたなぞ当然のスルー、当たり前のように自力で引き入れるセレブ。

を引き入れて超大物手のイーシャンテン。
直前に切られたもスルーする。この満貫のポンテンを取らないでスルーできるのはＭリーガーの中でも黒沢だけではないか。
点棒状況的にも跳満や倍満が見えているならギリギリまで追いたい。

とのシャンポン部分がまだ残り３枚見えていないのと
は親の堀が序盤に切っていて、魚谷もを第1打に切っている為の景色がとてもよく見える。

先に堀がテンパイする。

直ぐに黒沢も追いつく。のリャンメンにも待ちを取れたが、
の見た目枚数は5枚、は３枚でそこまで大きな差は無い。
加えて前述の通りにの景色が良く見えていて、2翻ＵＰならばカンに受ける方が良い。
チーで打の堀はかなりテンパイの可能性が高く、を掴んだらほぼ切ってくれるのも大きい。

思惑通りにを掴んだ堀がノータイムでリリース。
黒沢の代名詞のようなセレブリティ跳満が飛び出す。

黒沢にしかアガれないと言っても過言では無い。
堀もこの放銃は激痛である。
現状縦長の点棒状況である為、この位置をキープしながら局が進めばラスりにくい展開が予想されただけに、自身の失点＋黒沢の浮上は堀のゲームメイクからしてとても都合が悪い。