は2度通らない。
オーラス 醍醐大がマンガン
条件のアガリを決め、
セガサミーがセミファイナル
初トップ
文・中野巧【火曜担当ライター】2026年4月7日
昨日から我々の待ち望んだセミファイナルが始まった。6チームが各20試合戦い、ファイナルに進出する4チームを決める。セミファイナルのポイントを半分持ち越すため、ただ上位4チームに残るだけではダメであるから、それも1つの見どころになるだろう。
雷電の本田朋広がレギュラーシーズン最終試合で、持ち前の目いっぱい牌を持ち、手を広げることを封印していたが、今日はまだ序盤。のびのびと打つことが予想される。
第1試合
東家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
南家:本田朋広(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
北家:永井孝典(EX風林火山)
■本田のやんちゃな仕掛け
東2局、8巡目に浅見・永井からリーチが入る。醍醐の
に手が止まる本田。
二人に通っている現物はない。
本田からどうせ現物もなくオリられるかどうかわからなくて、まだまだ切られていない牌が多く、
や
で放銃する可能性も低いから、と聞こえてきそうな仕掛け。他チームよりもポイントのビハインドがあること、ものすごく前向きに考えるとリーチ棒が2本供託に出たことにより、アガリの価値が上昇したことも要因に入るだろう。
そうはいっても本田のやんちゃな仕掛けを見られて興奮したことは間違いないし、私ならそもそも
の代わりに安全そうな
が残っている。
結果は本田の仕掛けにより
が永井の手に渡り放銃。浅見からしたら本来ツモっていた牌であるから「ともくん、やってくれたね」と思う気持ちも、裏ドラ1枚乗ったことで少しは柔和なものになっただろう。
■世が世なら
東4局を親番で迎えた永井は選択を迫られる。浅見が
・
・
を晒している中、なんと
を持ってきてしまった。自分の手はリャンメン形の1シャンテンだが、役はなくドラは赤1枚のみ。もし
で放銃してしまうと、最大で大三元・字一色のダブル役満。安くて小三元のマンガンだが、浅見の河にマンズが切られていないことから染まっている可能性が高く、大体はハネマン以上になりそうだ。
ただ、浅見は
をポンしてソーズを4→2と手出しで切っているため、2巡前の時点でソーズのターツを残していたことになる。もしすでに手の中が字牌のみ、もしくは大三元のテンパイになっていたら、もっと早くソーズを捨て、わずかながら安全度で、本田にスジの
を残していないのは違和感だ。つまり、この浅見がわざとソーズを引っ張っていない限り、
は小三元で当たることはあっても、大三元では当たらなくみえるのだ。
でも
を切れるだろうか? 大三元はない、と頭でわかっていても「万が一」がどうしても存在する。負けても自分だけの責任ならいくぶん、切りやすい。だが永井の腕にはチームメイト、応援してくれるファンが乗っている。
ただ、永井は自分の読みを信じ、
を切った。もちろん声はかからない。
その後、本田からリーチが入り、浅見もテンパイするが、永井もテンパイ即リーチ。もうここは永井にアガらせてあげたい。あり得ないが、永井だけ相手の当たり牌
–
を引いても1回まではセーフにしてあげたい。
しかし勝負の世界、結果は無常である。永井の当たり牌は山になく、浅見がマンガンのツモアガリ、永井は親番を維持することもできず5000点の失点となってしまう。
■親の永井に危ない「
」を切れば勝利確定?
前局、浅見が一人ノーテンで流局して迎えたオーラス1本場。醍醐はマンガンをアガるとトップの条件を満たすドラ単騎のテンパイを入れる。
ここまで苦しい展開の親、永井はトップを狙うために打点を追い求めマンズの一色手に。永井は
を重ねると醍醐への放銃がなくなり、打点もアップし大チャンスになる。
マンズが1枚余り、赤ドラも切ってきた親に対して初牌の
を持ってきた醍醐。のちのインタビューでは、「赤を切ったとき少し間があった」ことを思い出していたと言っていたが、間がある=切るか少し迷っている、と読み取ることもできる。もしそうなら、テンパイしていたら赤に対する未練はないが、ノーテンなら「ソーズ残していたらテンパイしていたな」という後悔があってもおかしくない。加えて、自分はアガればトップになる手が入っている。
ここまでがプレイヤー目線で、視聴者目線(特にセガサミーファン)は「
を切ればトップ」という状況だ。絶対に
に手をかけてほしい場面。
長考の末、切った牌は
。
当然、永井がテンパイするので
をポンして打
。東4局では通った
が皮肉にもここでは当たり牌となってしまう。













