ゲームメイクの天才堀慎吾に食らいつくセレブ打法全開の黒沢咲、熾烈な2着争いを制するのは…【Mリーグ2023-24観戦記 12/15】担当記者 徳岡明信

余談だが、恐らくチームメイトの本田なら2巡目の出たから喜んでチーしていただろう。
この静と動のアンバランスな融合が今シーズンの雷電の大きな魅力ではないかと思う。

東4局

親番の魚谷も負けじと4000オールを炸裂させて、高宮堀に離されまいと食らいついていく。

焦点は2着争いとなりそうか。
高宮が１人抜け出したまま勝負は南場へと進んでいく。

南1局1本場

ここから堀はを切った。
以外は全て中張牌(2～8の牌)で構成されていて、手拍子でを切ってしまいそうだ。

打となった理由を考察していこう。

まずこの2シャンテンの段階で
打の際、明確に痛い裏目のが4枚あるのに対して
打の場合明確に痛い裏目がの2枚という差がある。

ツモも後の受け入れや仕掛けやすさを考慮すれば致命傷という程では無い。

後は、魚谷の現物と言うのが大きい。
魚谷はと手出しで払っており、完全安全牌の4枚目のも手から出てきている。
魚谷からいつリーチが入ってもおかしくない様に見える。

堀が一番直撃を避けたいのは3着目の魚谷で、以外に魚谷の現物は今の所無く、ここでをリリースする事は対魚谷に対しての危険度が高すぎるのだ。

前述の思考で残したが重なりこれでチートイツのイーシャンテンとなる。

次巡にを引き入れてチートイツ赤のテンパイ。
は自身で切っているので、ここは仮テンの単騎とする。
引きでリャンペーコーの渡りも見える。

すぐさまを引いてリャンペーコーのカン待ちへと変化する。

このダマテンが何と魚谷からの直撃に成功する。
値千金の満貫をアガることができ、2着へと浮上する。

守備意識からの残しの選択が、見事な結果に繋がった。

とは言え、堀と魚谷の差は近く、こうなると黒沢にも2着浮上のチャンスがある。

黒沢にとっては勝負の親番となる南3局

堀が動けば、

魚谷も動く。

堀と魚谷としてはこの黒沢の親番さえ流してしまえば、自分たちの４着はほぼ無くなり1対1の2着争いが出来る。

そうはさせまいと黒沢から飛んで来る執念のリーチ。

黒沢の意気込みに牌も応えるように情熱の赤を一発ツモ！
6000オールを炸裂させて２着争いに参戦だ！

続く南3局1本場

この緊急事態に堀のスピードはますます加速する。
リャンメンチーから発進してホンイツを保険にかけたバック本線の仕掛けに出る。

高宮以外の3人が積極的にアガリに来る状況だ、場風牌のも普段よりは出やすい。

思惑通りも鳴けてイーシャンテン。
ここでの3900点の加点は2着争いから1歩抜け出せる。

更に堀の手が、ピンズのホンイツの様に見える仕掛けなので待ちが残れば出アガリにも期待できる。

受けの部分から捌くことが出来て想定通りの待ちのテンパイが組めた。

堀の上家の高宮は、堀がアガって1局消化してくれる事は大歓迎なのでピンズを絞る事は無い。

黒沢も決まれば２着以上がほぼ決定打となる三色のイーシャンテン。
ここからが止まるはずもなく、