としておけば、やを引いたときにも+という強い8枚受けコンボが残せる。
また、ソウズに変化こそあれ、ダイレクトのとの嬉しさは同じなので、ならば強いて数牌がダブついてしまう6ブロック打法を選ばない方がいい。
対照的に、5ブロックにしておくと、上の牌姿にも書いた「+1枚」の部分に安全牌などを持てるのも大きい。
NAGAは、
5ブロックにするソウズ払いを強く推奨している。
菅原が次に持ってきたのは、
だった。
6ブロックに構えた場合は、これが持てない。
仮に、前巡に打としていたら、ここで打としてを抱えることが出来ただろう。
ここで、黒沢からリーチが入り、
菅原は裏目のをツモ切ることに。
続いて、
を持ってきて、ここで打。
打のところでソウズ払いを選べていたら、ここで追っかけリーチだった。
アクセルを踏み遅れてしまった。画面に表示されている黒沢のアガリ牌、が浮いてしまっているのも物悲しい。
このあと、
追っかけリーチを放った堀がをツモ切る。
菅原が押していたら、堀がリーチをしていたかは定かではないが、菅原がアガるルートはあったかもしれない。
勝負に「たられば」は禁物と言うが、次につなげるための振り返りは重要である。
この局を菅原は、「気持ちが内に入ってたのかな」と振り返っていた。少し、弱気だったというニュアンスだろう。
思えば、巻き戻しての、
第2打のも、
第3打のも、どこか不自然な印象ではある。
に関しては先切りしたい気持ちが、に関しては露骨なホンイツがアガリまで結びつくかという疑問が、それぞれにあったのだろう。
ただ、そこまでして残す価値がにあるとは思えない。ソウズの真ん中を早切りすることで河が派手になるデメリットを差し引いても、だ。
「トップ目に立ったら攻め過ぎちゃうから、気をつけよう」
という気持ちもあったと語る菅原。
バランスへの葛藤が、菅原の心中にあることが窺える。
この局は、
黒沢が700-1300をツモアガることとなった。
東3局、
中盤、菅原にテンパイが入る。
しかし、
北家の堀がを暗カンして先制リーチを打っている。
菅原の手で、リーチをする?しない??
菅原は、
ダマを選択した。
待ちが薄くなっているだけでなく、自分の手が安いのも、リーチでぶつけにくい理由だ。
東場で微差とはいえ、現状有利な位置にいることは間違いないので、ここは出アガリの効くダマテンにとるのがいいだろう。安定した選択だ。
実際には、アガリ牌のは4枚全部山で、
すぐに堀がつかむのだが、これこそ結果論だろう。
NAGAは、
こうなっている。ラス回避ルールの解析なので、トップ取りルールだともう少しリーチ寄りにはなるだろうが、ダマ有利が覆ることはないはずだ。
冷静な判断だったように思う。
このあとも、優位性を保ったまま南場に入り、南2局、