【徹底検証】菅原千瑛は
Mリーグ2年目の舞台で
思うように「戦えて」いる
のか?
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2024年10月3日
第2試合
東家:菅原千瑛(BEAST X)
南家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
西家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
北家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
帰り道、菅原千瑛はこう語っていた。
「去年の方が無邪気だった気がします」
確かに、筆者の印象も同様だ。去年の菅原は「BEAST」というチーム名を彷彿とさせるような、果敢な攻めを何度も見せていたのを思い出す。
菅原と大介が検討配信(https://www.youtube.com/live/cldUO7qxINc?si=XZTvktnU726ucFRh)で振り返っていた場面を含めて、5つの勝負所を、この記事では何切る形式で見ていこう。
客観的指標の一つとして、麻雀AI「NAGA」の解析も同時に紹介していこうと思う。ルールこそ違えど、そのあたりは適宜補っていくことにする。
まずは、東1局1本場、
親番菅原の手は、6巡目にこうなっていた。
(堀ポン打 黄色の牌はツモ切り。黒抜きの牌はそこで鳴かれたことを示す。)
何を切る?
菅原は、
ドラのを手放した。
親番なので速度面を重視して、数牌で目一杯に。ツモだけでなく、ツモでも即リーチが打てるように構えた。
ただ、ここは打がいいように思う。こう打つと速度面はいいとしても、リーチのみになってしまう可能性が高く、打点面で魅力に乏しい。
アタマも打点もない状態なら、単騎リーチを視野に入れながら打したいところだ。裏目のツモも、この瞬間ならリカバリーが効く。
次の菅原のツモは、
無情にもだった。
結果として、
を引いてリーチをし、をツモ。リーチツモピンフ裏。2600は2700オールのアガリとなった。
アガリ逃しにならなかったことは幸いだが、点数的には少し損をしてしまった形だ。
ちなみに、NAGAは、
牌の上に伸びているバーが推奨度なのだが、このようになっている。安全度を考慮して、内側のから払いたい、ということであろう。
前述の通りツモがあるので、この巡目、この河ならから切りたいと私は感じるが、いずれにせよは温存しておいたほうがよさそうだ。
ともあれ、アガリによって頭一つ抜け出した菅原。
親が落ちた東2局、
4巡目にこの形。ドラがトイツのチャンス手だ。
何を切る?
菅原が選んだのは、
打であった。
のソウズカンチャンを活かす余地を残した6ブロック打法だ。ツモだけでなく、ツモで打とするルートが残る。
ドラがなだけに、出なかったときのことを考慮した選択だとは思うのだが、ここは打として5ブロックに受ける方がいいだろう。
++++1枚