この秋、一番アツい場所〜全国アマチュア最強位決定戦 麻雀最強戦2024【全国アマチュア最強位決定戦】観戦記【ABCD卓】文 千嶋辰治

黒沢が最終盤にホンイツのテンパイを入れた。
黒沢に課せられた条件は倍満ツモ、残りツモは1回。
鳴きが入らなければ海底が回ってくる。
【3マン】を切って【2マン】【5マン】【8マン】にすると海底ドラ一発ツモで条件クリア、それ以外で裏1条件。
3巡前にハンコがドラをツモ切っているが、てまち、福井ともに合わせ打っていないことから【2マン】は山にいる可能性が高い。

しかし、黒沢は、

【7マン】を切って【3マン】【中】のシャンポンに受けた。
【中】ツモなら無条件、【3マン】だと裏1条件。

これが3度目の正直。黒沢の執念は実るのか?

一発ツモで黒沢の右手には【3マン】が!
勝ち上がりはてまちか、黒沢か?
命運は裏ドラに託された。

万感の思いを胸に開けられた裏ドラは…

【7ピン】
わずかに1ハン届かず。
この結果、辛くもてまちが勝ち上がりを決めた。

■D卓〜激しい競争の中、最後に勝ち残ったのは…
対局者:
伊藤建(西東京最強位)
てんちょ(最強戦リーグ)
コウモリ(南関東準最強位)
大河内茂行(麻雀格闘倶楽部sp最強位)

地方予選で最も多くの人数がその座に挑戦した西東京最強位。864人の頂点に立った伊藤建。

全国から競技麻雀プレイヤーが集うオクタゴンの最強戦リーグ。
今年のチャンピオンはてんちょ。

南関東からは繰り上がりでこの場へやってきたコウモリ。

そして、こちらも天文学的な人数がチャレンジした麻雀格闘倶楽部sp最強位の大河内茂行。

いずれも他の最強位に比して激しい競争の中を勝ち上がってきた面々の対決。

混沌とした展開に動きがあったのは南1局。ドラは【6ピン】

先手は西家のコウモリ。
2枚切られている【7ソウ】を嫌ってカン【5ソウ】待ちの即リーチ。
大河内以外の河にはソーズが安い上、自分の河でも【5ソウ】は中筋になっている。

その大河内。

山に残っていた最後の【5ソウ】をキャッチ。
この手格好ゆえにコウモリのアガりは絶望的に。

相手のアガりを文字どおり握りつぶした大河内、反撃。

そして、ツモ!

裏ドラを2枚乗せて満貫に仕上げた大河内は混戦を抜け出し、ダメ押しは南3局

伊藤、そしてコウモリの仕掛けをかいくぐり、リーチ一発ツモチートイツドラ2のハネマンツモで圧倒。勝ち上がりを決めた。

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2万人が目指したアマチュア最強位への道。
いよいよ今年のクライマックスへ駒を進めたのはこの4人。

 

 

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