この秋、一番アツい場所〜全国アマチュア最強位決定戦 麻雀最強戦2024【全国アマチュア最強位決定戦】観戦記【ABCD卓】文 千嶋辰治

序盤を優位に進めたのは大阪最強位の齊藤。

彼はつい最近まで私の地元である北海道に住んでいたが、競技麻雀を極めたいとの思いから本州へ移住した。
彼とは北海道で打ち合った仲間でありライバルでもあるのだが、住み慣れた北海道を覚悟を持って離れてからの活躍は眩しい。
そして、念願叶ってこの舞台に登ってきた。

その齊藤、東2局で東北最強位のもっちーから12,000点の直撃。

大きなアドバンテージを得たのだが齊藤の一人旅とはならず、山部、藤田が猛追する。
場面は南2局。ドラは【9マン】

ソーズに寄った配牌を得た齊藤。
ホンイツに仕上がれば接戦から大きく抜け出すことができる。

【白】【9ソウ】と叩いて前に出た齊藤だったが、そこに立ちはだかったのが、

山部正人だ。

ドラと【2ソウ】のシャンポン待ちでリーチ。

これを打ち上げても満貫ならばもうひと勝負。
ここで決めると背水の陣で臨んだ齊藤だったが…

山部がめくった裏ドラには【1ソウ】が!
リーチドラ3裏2のハネマンになり、山部が一躍トップ目に。

オーラスはラス親の藤田とわずか3,600点を巡る攻防となったが、藤田のリーチをかわして1,300点を直撃して条件クリア。

決勝進出を決めた。

■C卓〜執念の一発ツモと裏ドラの決着〜てまちと黒沢、勝負は紙一重

対局者:
黒沢義之(北関東最強位)
てまち(北海道最強位)
福井速雄(近畿最強位)
ハンコ(セガNET麻雀MJ最強位)

C卓は非常に個性的な打ち手が揃った。
まずは北関東最強位の黒沢。

この舞台3度目となる黒沢だが、これまで2回はノー和了。決して腰が重たい打ち手ではないのだが、牌が振り向いてくれなかったという表現が適切かもしれない。

次に、北海道最強位のてまち。

本州から北海道へ遠征し、並み居る北海道の強豪アマを撫で切ったてまち。
完全アウェーの舞台で躍動したハートの強さは目を見張るものがある。

13万人以上が参加したセガNET麻雀MJ予選。
その頂点に君臨するのがハンコ。

13万人以上という天文学的な人数の予選を勝ち上がった麻雀は如何なるものか?

そして、最後は近畿最強位の福井。

初打から小気味良いテンポで打牌を繰り返す福井。
相手からリーチを受けようが仕掛けを受けようがリズムは全く変わらない。
きっと若い頃からの打ち込み量によるものだろう。
スムーズな摸打、見習いたいものだ。

C卓の勝敗は最終局までもつれにもつれた。
オーラス1本場。ドラは【2マン】

トップ目のてまちまで差は4万点以上あるが、この一撃が実るとゲームはわからなくなる。
そして、もう一人。

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