結果として敗れた3名だが、この舞台に上がってくるにふさわしい麻雀だったのは間違いないし、この名勝負はこの3名だからこそ生まれたものだった。もちろん悔しいのは当たり前だとしても、きっとそこではこれまでの麻雀人生にはなかったような経験をし、もっと麻雀の奥深さや魅力を知ったことだろう。ぜひ来年も、またこの舞台に挑戦してほしい。
そして、勝った山部。
数々の競技麻雀の大会に出る彼とは、実は筆者も何度か対戦し、話をしたこともある。競技麻雀が、最強戦が心底好きなおじさんが、その一念で頂点へと到達し、12月には最強位の座を懸けてトッププロたちと戦うことになった。ぜひ、アマチュアの競技麻雀打ちの方々には、彼の背中を後押ししてあげてほしい。
ターゲットが大きくなるほど、来年その座を奪ったときの価値が高まるだろう?
麻雀最強戦は、来年もあなたの挑戦を待っている。
山部さん、おめでとうございます!
さいたま市在住のフリーライター・麻雀ファン。2023年10月より株式会社竹書房所属。東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「キンマweb」「近代麻雀」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事などを多数手掛けている。渋谷ABEMAS・多井隆晴選手「必勝!麻雀実戦対局問題集」「麻雀無敗の手筋」「無敵の麻雀」、TEAM雷電・黒沢咲選手・U-NEXT Piratesの4選手の書籍構成やMリーグ公式ガイドブックの執筆協力など、多岐にわたって活動中。
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