紙一重の攻防 最後の副露が運命を分けた竹内元太、逆転の一打【麻雀最強戦2025 卓上大乱闘】観戦記【決勝卓】文:喜多剛士

紙一重の攻防

最後の副露が運命を分けた竹内元太、逆転の一打

【決勝卓】担当記者:喜多剛士 2025年9月6日(土)

A卓トップ通過の近藤誠一

冷静沈着な読みと勝負勘で、数々の修羅場をくぐり抜けてきた男・近藤誠一

積み重ねた経験と揺るぎない胆力で、紙一重の選択を制し続けるその打ち筋。

8度目のファイナル進出へ、静かに闘志を燃やす。

A卓2位通過の竹内元太

高尾山で大自然のパワーを取り入れ、心を整えてこの舞台に立つ竹内元太

洗われた心で、冷静な手組と大胆な押し引きを繰り出す若き勝負師。

澄んだ精神が、卓上でどんな輝きを放つのか注目が集まる。

B卓トップ通過の古橋崇志

予選では序盤からアガリを重ねてリードを築きながら、オーラスでは二人に条件達成の聴牌を入れられる苦境に。

それでも最後まで崩れず、ギリギリで勝ち切った古橋崇志

自身初のファイナル進出を狙う。

B卓2位通過の村上淳

高尾山で大自然のパワーを取り入れた竹内元太に、「オカルトバスターズ」村上淳が挑む。

理と気の激突が、卓上で火花を散らす。

立直こそ最強の攻撃と信じ、数々の勝負を制してきた“立直超人”が、今その信念を貫く。

 

東1局、親の村上が立直をかけるも、元太が追っかけ立直からツモ!1,000-2,000の静かな立ち上がりを見せた。

 

東2局

元太はドラ【9ソウ】【發】の対子が打点の予感を漂わせる。

近藤の配牌はタンヤオ一直線。リャンシャンテンの形に攻めの気配が満ちる。

村上は【東】の暗刻を抱え、守りも攻めも自在な構え。

元太、【發】とドラ【9ソウ】をポン。打【5ソウ】でリャンシャンテンに構え、勝負の姿勢を鮮明にする。

次巡、近藤が聴牌。【2ピン】【5ピン】【8ピン】の三面張で立直を宣言し、場が一気に緊張する。

元太は現物の【7ソウ】を抱えつつも、打点を信じて【3マン】を選択。安全と攻撃の狭間で揺れる決断。

そして元太、【3ピン】を引き入れ聴牌。待ちは苦しいが、【發】ドラ3の高打点に希望を託す。

近藤が【1マン】を切り、搭子選択は裏目に。

アガリを逃した直後、元太は無情にもロン牌の【5ピン】を掴み、立直・平和・タンヤオ・裏1。

近藤の8,000点が炸裂し、紙一重で元太は痛恨の放銃。

 

南1局1本場

南1局は流局を経ての1本場。東場での放銃により持ち点が8,000点で最後の親番の村上にとって、ここは踏ん張りどころ。

村上の配牌は【發】の対子でスピード感はあるが、打点には乏しく、苦しい立ち上がり。

そこへ連続でドラの【6ソウ】を引き込み、手牌は一気に高打点のリャンシャンテンへと進化。

七対子と面子手のイーシャンテンで、絶好の【6マン】を引き入れ一盃口ドラ2の形に。村上、迷いなく立直を宣言!

放送席からも歓声があがる中、山に眠る2枚のアガリ牌が村上を待っていた。

村上が【5ピン】を一発でツモ!立直・ツモ・一発・一盃口・ドラの6,000オールで一気にトップ争いへと返り咲く。

 

 

南4局1本場

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