アガリ牌、供託、そして勝利 園田賢は全てをさらう【Mリーグ2024-25観戦記 1/14 第1試合】担当記者 #東川亮

1シャンテンの瑠美から捉えて12000は12600。

また供託も回収して、トップ目でオーラスへと向かっていく。

平場は高宮が1500で連荘し、南4局1本場に。

園田はカン【7ピン】待ちの役なしテンパイになると、即リーチと打って出た。無防備になるのは怖いが、【7ピン】を逃して相手にアガり切られるのは最悪。手変わりも少なく、ここはリスクを負ってでもトップという大きすぎるリターンを狙う。

園田と言えば、おなじみなのがツモ牌をカメラの前でクルッと回して見せる独特のツモモーション。しかしこの場面では、それをせずに【4ソウ】をツモ切った。盲牌がある程度できる人ならピンズとソーズの違いはすぐに分かるが、カメラに見せることを忘れるくらい卓に没入している。それだけアガりたい、力の入る場面ということが伝わるだろうか。

園田が恐れていた、本田のリーチが飛んで来た。しかも、【8ピン】切りというのが園田にとって具合が悪い。本田は園田に無スジの【2マン】を切ってからの現物【8ピン】切りリーチで手牌に関連している可能性が高く、【9ピン】4枚見えも鑑みると【7ピン】を複数持っているパターンが多いと読める。

2軒リーチ、親の高宮も仕掛けて押してきている。

アガリ牌は山に残り1枚。

それでも園田は、

全てをさらう。

叩きつけた【7ピン】の音が、ドリブンズの勝利を告げた。

東1局では高宮のカン【7ピン】を食い取り、供託をさらい、最後はカン【7ピン】をツモって勝利をもぎ取る。

まさに、園田が全てをさらった試合、ということか。

トークも冴え渡り、そうなれば観戦記もやはり、彼をメインに書かざるを得ない。

それにしても、この人の麻雀は毎回話題を提供してくれるので、見ていて楽しいです。

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