「リーチ」
太が攻め込んできた。
その前に、
役アリのダマテンに構えていた仲林。
が打ち出される。
「チー」
猿川もテンパイだ!
切るのは、
だ。
親の満貫テンパイ。両無筋だなんて言ってられない。
愚形テンパイだった仲林は、オリに回る。
猿川と太の勝負。
と思われたそのとき、
「リーチ」
醍醐もやってきた!
天下分け目の大勝負。
絶対に引けない猿川。
満身創痍の猿川。
それでも懸命にアガリを目指して戦う猿川。
そんな手負いの猿川を、楽屋の仲間たちが、全国のBEASTサポーターが応援する。
“お願い、居て、──”
猿川が起こした牌は、
であった。
力なく河に並ぶ。
「ロン」
「2600は3200」
あまりにも厳しい。
このめくり合いに敗れてしまった猿川は、
この半荘を4着で終えた。
インタビューでは、
「ポイントを積み上げていくしかない」
と語った猿川。
そう、ボーダーの6位に入るには、
BEASTは、あと32試合で600〜700を勝つしかない。
やりきれない、噛み合わない、そんな半荘だったであろう猿川は、試合後にXを更新した。
毎回Мの試合のたびに何か呟いていましたが、今日は呟くことが浮かびません。ただただ悔しいです。
次の登板がいつかは分かりませんしこれで何が変わるかと言われたら何も言えることはありませんが、多分右手で打てると思います。
いつも応援ありがとうございます!— 猿川真寿 (@saryuru) January 23, 2025
右手の復調。心配していた方も多いだろう。これは明るいニュースだ。
ここで、なんとなく「これで変わると思います!」と言わないところも、猿川の良さだろう。