手負いの猿【Mリーグ2024-25観戦記 1/23 第2試合】担当記者 ゆうせー 猿川真寿 vs 醍醐大 vs 渡辺太 vs 仲林圭

「リーチ」

太が攻め込んできた。

その前に、

役アリのダマテンに構えていた仲林。

【8マン】が打ち出される。

「チー」

猿川もテンパイだ!

切るのは、

【5ピン】だ。

親の満貫テンパイ。両無筋だなんて言ってられない。

愚形テンパイだった仲林は、オリに回る。

猿川と太の勝負。

と思われたそのとき、

「リーチ」

醍醐もやってきた!

天下分け目の大勝負。

絶対に引けない猿川。

満身創痍の猿川。

それでも懸命にアガリを目指して戦う猿川。

そんな手負いの猿川を、楽屋の仲間たちが、全国のBEASTサポーターが応援する。

“お願い、居て、【3ピン】【4ピン】──”

猿川が起こした牌は、

【1ソウ】であった。

力なく河に並ぶ。

「ロン」

「2600は3200」

あまりにも厳しい。

このめくり合いに敗れてしまった猿川は、

この半荘を4着で終えた。

インタビューでは、

「ポイントを積み上げていくしかない」

と語った猿川。

そう、ボーダーの6位に入るには、

BEASTは、あと32試合で600〜700を勝つしかない。

やりきれない、噛み合わない、そんな半荘だったであろう猿川は、試合後にXを更新した。

右手の復調。心配していた方も多いだろう。これは明るいニュースだ。

ここで、なんとなく「これで変わると思います!」と言わないところも、猿川の良さだろう。

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