噛み締めた唇
瀬戸熊直樹が
戦い抜いた末にあるのは…
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年12月25日
第1試合
東家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
西家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:小林剛(U-NEXT Pirates)
本日登場する4チームは2023年の最終戦となる。
勝って良い年越しとしたいのは言わずもがな。
クリスマスムード一色の今宵、チームとサポーターにトップという最高のクリスマスプレゼントを届けるのはどのチームか。
聖なる夜にバッチバチの熱い対決の始まりだ。
伊達VS瀬戸熊3番勝負
東1局、親の伊達の配牌が、
打点は無いが、2メンツ完成のイーシャンテン。
いまにもリーチと言えそうなこの手牌、ただ受け入れはさほど多くないのでここから焦れてしまいそ…
何の心配も無かった。
愚形からキッチリ埋まっての待ちだ。
開幕4連勝から11月12月とトップに恵まれていない伊達。
成績こそプラスをキープしているものの、長くトップから遠ざかっている現状に不満や焦りは拭えないであろう。
2023年をトップで締めくくり、晴れやかな気持ちで新年を迎えたい。
伊達の親リーチに鼻息荒く立ち向かうのは瀬戸熊だ。
現在個人2連勝中、もちろん狙うは3連勝。
そしてチームポイントをプラスに戻して新年を迎えたい所であろう。
ドラドラ赤の大物手のイーシャンテン、ション牌のも安全牌のごとくスッと切っていく。
程なくして引くは一番嬉しいだ。
はリーチをかけている伊達の現物だ。
一旦を縦に置くものの、
次巡を空切って牌を横に曲げる。
現物待ちとは言え、と危険牌を連打している瀬戸熊。
当然、岡田と小林が瀬戸熊の押しを感じていない訳が無い。
脇2人が対応に回っているのを確認して、リーチに踏みきった。
しかしここは瀬戸熊に1回もツモらせる事無く伊達が1300オールのアガリ。
クリスマスカラーのヘアピンがキュートだ。
しかし、瀬戸熊のリーチ棒が出た途端に1回もツモらせない無い無慈悲なアガリ。
このギャップに全世界の伊達ファンは歓喜したとかしないとか。
続く東1局1本場
ダブから仕掛けてここはリャンメン2つのイーシャンテンに取らずにとのシャンポン受けを残して打点に重きを置いた。
差が無いリャンメンの選択だとかのトイツ落としの選択もあるかも知れないが、
ドラ受けのリャンメンが残っているので、選択に困らないのが落としといけた要因であろう。
程なくしてが鳴けて理想通りのテンパイを組むことが出来た。
ここで伊達の仕掛けに被せていくのはまたも瀬戸熊だ。
待ち選択はとする。
単純に見た目枚数に1枚の差があるのと、と手から出てきている伊達がテンパイ濃厚に見えている。
という理由でここは伊達の現物のを切ってリーチとした。