ボーダー戦線、
それぞれのオーラス。
逃げる園田はあの悲劇を
笑えるように……
文・渡邉浩史郎【月曜担当ライター】2026年2月16日
第2試合
東家:東城りお(BEAST X)
南家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:逢川恵夢(EARTH JETS)
一戦目、大介がトップを取ったことでボーダー争いはいよいよ三分割された。
BEASTはもはやセミファイナルを見据えた戦いに。
ABEMAS・ドリブンズは雷電・フェニックスを絡めた1/4の熾烈な脱落争い。
新規参戦のJETSは現時点でも2チームを捲らないといけない危機的状況。
始まった条件戦。最初に大きく抜け出したのは……
園田であった。親番でリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラ・裏のハネマンツモで大きく点棒を稼ぐ。
ツモる手にも力が入る。
園田は先日、差し込みでハネマンに打ってしまい、トップ陥落というあまりに苦い体験をしたばかり。
「最後、ふたを開けてみればあの時トップをとれていれば……あそこのポイントがあれば最終戦無理する必要がなかったのに……」
そうなることだけは避けなければならない。あの日の放銃を後悔ではなく反省と笑い話にするために。
園田は逃げる。
その全身全霊をもって。
そして迎えたオーラス。
園田の手牌はいい。ここは最速の和了りを目指し、一枚切れの
から切っていく。
白鳥から
が出てポン。そして瞬く間に音速の聴牌は![]()
。
同時に場に緊張が走る。
園田の仕掛けは早和了りを狙っているように見える。それなのにくっつきが優秀な
よりあとに
が出てきた。
すでに
ポンで役が確定している以上、この
は重ねたいから持っていたようには見えない。
安全度で持たれていた牌がここでリリースされた。さらに安全な牌を引いたか、手牌に余剰牌がないか──
さらに手から
が放たれる。
これを受けて……
東城は目一杯にはせずの
切り。
積極的に放銃しに行くことはせず、むしろ逢川と白鳥の来るべきリーチに備えてスリムに構えたといった印象か。
園田は
を持ってくる。ここで……
空切りとした。
本来なら待ちが絡む部分の空切りは、相手に今聴牌したマタギが危ないと思わせるためしたくないところである。
しかしここは人読みの園田、「トップ目の自分が少なくとも両面のフォロー牌として場に危険すぎる
を残すことはないでしょう」ということを相手に読ませに行く。
これは
→
→
と手出ししている自分の聴牌率がすでにこの時点で高いということを相手が理解していることも含めての惑わし。
今後の別の牌空切りの布石にもなっている。
そこに白鳥がこの形。
ボーダー争いの園田との着差を縮めるため、逢川を捲る材料はそろっている。しかし聴牌気配の園田に打ってしまえば局終了。














