ボーダー戦線、それぞれのオーラス。逃げる園田はあの悲劇を笑えるように……【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 2/16 第2試合】担当記者 渡邉浩史郎

白鳥の選択は打【7ピン】
カンチャン→両面といった待ちかえの可能性のある【5マン】が打ちにくく、裏筋の【5ソウ】も同様に打ちにくい。単純にピンズがかなり見えていることもあり、あえて4連形を嫌った。
そしてこの形を残すことで、456の三色の目が残る。
仮に456の三色でリーチとなった場合、逢川の親を終わらせたい園田が二人で親を蹴ろうとまっすぐ押してきてのよもやのハネマン出和了りもある。そうなればなんとトップ逆転。

園田にあの日の悪夢をもう一度見せてやろうという、冥府の麻雀だ。

しかし次巡引いてきたのは【8ピン】。痛い結果に……

なった上に、飛んでくる親の逢川のリーチ。無情に打たれる【6ピン】
泣きっ面に蜂とはまさにこのことである。

園田もまっすぐ【6ソウ】を打ち抜く。
ほかに任せられる人がいない以上、自分が和了って終わらせるのが一番いい。

仮に白鳥に【4ソウ】が入っていたら、この【6ソウ】を捉えてまたしても12000の逆転になっていたかもしれない。
ファインプレーかミスプレーか表面上だけではわからない程度には、麻雀の結果はあまりに簡単に裏返ってしまう。

ピンズこそ逃した白鳥であったが、ようやくここで聴牌が入る。この【3マン】【6マン】も逆転の手。


だが白鳥は考える。【5ソウ】は二人に無筋の上、園田に本命の牌のひとつ。
さらにマンズの中頃は全員の手に組み込まれていて仮に通ったとて自分の和了りがあるのか。
逢川が園田を落としてくれる分にはボーダー争いにむしろ近づいているともいえる。
そういった全ての要素から……

白鳥は降りを選択。局が続くことに賭した。

園田も【赤5ソウ】を掴んで撤退。これでこの局は逢川が和了るか流局かに見えたが……

東城の最後の切り番。目が大きく動く。

選んだのは3枚切れの【中】でも直前に逢川からツモ切られた【7ピン】でもなく、【6ソウ】
そう、これは

【東】の対子落としで明確に回った園田に鳴かせて、逢川のハイテイをずらしに行ったのだ。
東城からすれば園田のノーテンまで読み筋だったが、なんとこれで園田はうまく聴牌を入れることに。
さらにすごいのはここから。

白鳥が切った【7ソウ】を……

間髪を入れずに東城がポン!
これでなんと逢川のハイテイどころか、ツモ番すらも消してしまう世紀の大マジック。

さらに園田にツモ番が回ったことで、園田も降りを余儀なくされる。

この状況でできる最少失点を見据えた東城のマジック・ショー。
全員が条件戦を見据えたことで繋がった局。
その1本場を……

刈り取ったのは園田。マンガンのツモ和了りで大きなトップとなった。

前回のインタビューとはガラッと変わって明るい園田。

これでチームもボーダー上に復帰。
木金恒例の2卓同時配信もそろそろ終わり。終盤戦は一卓一卓集中しての観戦となる。
あの日の悲劇を笑って過ごせるようになるか、残り20半荘。

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