アナタは押す?
ていうか押せる??
渡辺太
【スーパー押し引き何切る】!
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2025年2月13日

その積極的な雀風で、麻雀に文字通り「新しい風」を吹き込んでいる。
この半荘も、卓上ふとし、いや卓上狭しと激しく動き回った。
そして、見る者の胸を、ざわつかせ、ときめかせたのであった。
本記事では、この半荘の中で特に印象に残った太の選択を5つ、「何切る形式」でお届けしたい。
ぜひ試合を見た方も見ていない方も、ご自身の判断と合うかを確かめながら、太の選択を楽しんでいただけたらと思う。
太の思考に関しては、

YouTubeチャンネル「ないおトン」での牌譜検討で語ってくれたものも適宜、取り上げていきたい。
また、補足として、筆者の見解もところどころで述べていく。
そしてルールこそ違えど、参考として麻雀AI「NAGA」5タイプの判断も合わせて載せていくこととする。
※解析は、t-yokoさんが作成したものを、筆者個人が有料で買い、掲載しています。
(https://note.com/tyoko_tenhou6dan )
ちなみにこの半荘、太のNAGA悪手率は、左から順に、
オメガ(太モデル)1.0
ガンマ(守備型モデル)0.0
ニシキ(太も混ざった混合モデル)1.0
ヒバカリ(門前型モデル)1.0
カガシ(副露型モデル)1.0
と、驚異的に低い数値となっている。
ルールの違いや、NAGAはまだ読みが苦手であるなどから、あくまでも数値は参考であって全てではない。
それでも、いかに太が「ポカの少ない選択」を繰り返しているかが、数字からは伝わってくる。
では、

試合を振り返っていこう。

第2試合
東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
西家:二階堂瑠美(EX風林火山)
北家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
①
平たい状態で迎えた、東3局。
太は、

2軒リーチに挟まれていた。
白い牌が手出し、黄色の牌がツモ切りである。
また、優はリーチ後に、カン→打
としている。
さて、

ドラ赤赤のイーシャンテンで、太はどうする?
A.押させていただきます。
B.でベタオリ
C.でいったん迂回

太は、

C.の切りとした。

は1枚切れで、リーチ者2人ともに単騎やシャンポンがある。
対して、は自分から3枚見えているので、単騎にしか当たらない。