ゼウスが目指す新記録【Mリーグ2024-25観戦記 2/28 第1試合】担当記者 坪川義昭 竹内元太 vs 日向藍子 vs 鈴木たろう vs 中田花奈

更に【2ソウ】にも食い付き2副露目。
お下品と評されるようなシングルバックの仕掛けだが、トップ目に立つとリーチで攻めるよりも、こういった安全度の高い牌を確保してアガリに向かった方がリスクを抑えることができる。

親の中田から溢れた【中】を捉えて2000点のアガリを拾う。
【1ソウ】【中】の安全度が高いが故の進行で一切の隙を見せない。

南2局

 

極め付けがこの2巡目テンパイ取らずである。
日向の親さえ流せばトップは手中に収まったと言っても過言ではないのだが、巡目の早さを利用して【8ソウ】を切り飛ばした。

鬼のピンズ引きでテンパイが入り、リーチを宣言する。トップ目にもかかわらずだ。
この判断には親の日向の捨て牌が関係してくる。
見てわかるように、明らかなマンズ染めの進行をしているのだ。
前に出てくるならば、この待ちは止められないだろうし、オリてくれれば儲けもんである。

 

点棒状況的にもチーム状況的にもオリてられない中田から【1ピン】が放たれて勝利を決定付けた。

ゼウスが見事な大トップをもぎ取り、遂にチームポイント+1,000pに王手をかけた。

次戦登板する渡辺太にタスキを繋ぎ、神はゆっくりと時が来るのを待つ──────。

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