ここで
を河に並べた場合、次にメンツ手として一段階進んだら
か
が打ち出されるのだが、その際には、
例
→![]()
という切り順が他家に「情報」として与えられることとなる。
基本的に、麻雀では要らない牌から順に捨てられる。
上記の例の場合は「
の方が
より要らなかった」と判断され、他家から見て、白鳥の手に![]()
があるとは考えづらくなるのだ。
また、少しでも早くマンズを散らしておくことによって、ホンイツの匂いを抑えることも出来る。
実際の河は、![]()
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と、「ドラの
の後にオタ風の
が打たれている」ので、ホンイツの香りが漂っている、と言われれば確かにそうだ。
しかし、それでも、
数巡後に白鳥が
を鳴いて、
を切ったときの河は、
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となっている。5巡目に置かれている
が「ホンイツじゃないよー!」と大声で叫んでいるように見えてくる。
仮に、
の代わりに
を打っていた場合には、
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という河になる。こちらはパッと見で「マンズが高いな」と感じる河だ。
白鳥は、
「その瞬間の枚数損」は承知の上で、「ホンイツで仕掛けたときにアガリまでたどり着く可能性を上げるための迷彩」として
を放ったのである。
他にも「
と
を両方残すことで、七対子でテンパイしたときの強い待ち候補を多く残す」面もある。
このような「メリット」を考えると、
ここでの打
は「アリ」だと私は考える。
枚数損のデメリットは小さくないが、「損して得取れ」的な精神で、一勝負打った選択と言えよう。
気をつけてほしいのは、基本手順は「
残し」だという点である。
牌を組み合わせるゲームにおいて8枚のロスは大きい。また、危険に見える牌も、出るときは出るものだ。我々が不特定多数の人と打つ場合には、
を残して
を切るのが無難ではあろう。
ここで、ルールこそ違えど、参考として麻雀AI「NAGA」5タイプの解析を紹介すると、
※NAGA解析は、t-yokoさんのnoteから筆者が購入したものである。また、NAGAたちは「ラス回避ルール」の解析をしている。
こんな感じになる。
よくわからない方のために、簡単に説明をすると、
牌の上に伸びているのが「NAGA各タイプが考える、最適打牌の可能性」を示している。
この場合は、
「
が最適っぽいけれど、
や
が最適の可能性も少しあるかな〜」
くらいに考えてもらえたらいい。
マニアックな話にはなるが、バーの長さが優劣を示すのではなく、「少しでもバーがあるか」が大事だ。
例えば、
の上には全くバーが伸びていないが、これは、
「メンツ手の可能性を消してまで、七対子の受け入れを1種増やすのは、やめた方がいい」
ということを示唆している。
いずれにせよ、どのAIに関しても神様ではないので、あくまでも参考程度に考えるのがオススメだ。
そして、NAGAたちは「読み」の要素をあまり重視しない。
実際に、この試合で白鳥が
先打ちをした効果は大きかった。
白鳥が
を引いてテンパイをしたあとも、
東城は、
を打った。
下家にいる白鳥は、役牌を最後まで引っ張っているため、役牌を持っている手に見える。
ドラ切りが早いのが引っかかるが、仮に白鳥の手が役牌絡みのトイトイなら、
は通しやすい。
なぜなら、もし白鳥の手に
がトイツなら、
から
を捨てて、
をポンしたことになるからだ。メンツを先に壊しているのは、手順上おかしい。
そういった考えもあって、東城は
を打っていったように思う。
また、伊達は、














