「RMUの覇王」河野高志。
今なお一線で戦うレジェンドは、1月19日の試合に何を思ったのか?
■瑞原は今までこうして勝ってきたのだろうけれど
今日は瑞原につきる試合でしたね。
東1局に大介が
単騎でリーチ、これは大介が前向きで、気持ちが若いんだな、と思いました。たぶん、河がチートイツに見えづらいのと、
が通りそう、あとは
が赤ということでリーチに行っているんだと思います。そして、大介はいつも先制を取りたがっている打ち手というのも大きかったと思うけど、この手はドラの
もないし親の捨て牌も普通なので、僕だったらヤミテンにして手頃な字牌単騎、たとえば
とか
を引いたら
を切ってリーチしますね。もちろんこのリーチを完全に否定するわけではないけど、そうしたほうがアガリ率はアップすると思います。
そしてこの後に瑞原が
を放銃するんですけど、これは最高形のツモり三暗刻とかを諦めた一打なんですね。おそらく、瑞原はこれまでのMリーグでこういう一打が全部通っていたのだと思うけど、それが今季はうまくいっていないことのほうが多い。
瑞原のスコアはこの試合の開始時点でマイナス68.8。僕はMリーグでのマイナス60程度は負けのうちに入らないと思っているし、瑞原はそうやって勝ってきたからそんなマイナスで自分の麻雀を曲げていないんだと思うけど、これはオリたほうがいいでしょうね。もしくはチートイツで粘るかだったと思います。
■
ポンはさすがにやりすぎ
瑞原の強気の麻雀が特に表れていたのが東3局でしたね。堀のメンタンピンドラ1に瑞原がドラ表示牌のカン
待ちで追っかけたんですよ。僕のトータルの麻雀観だと、これは損をする選択なんです。
でも、堀が一発でつかんだ。本人やファンの人たちは「やった」と思うかもしれないけど、僕はやり過ぎだと思いました。トータルでは、こういう選択は本当にやらないほうがいい。
そして南1局、たろうのリーチ宣言牌
を鳴いてカン
待ちのテンパイを取りましたけど、これもやりすぎだと思います。いくら親でアガりたい、連荘したいとは言え、しょせんドラ表示牌待ちで2900の手じゃないですか。そして、
をポンしたことでたろうに対する安全牌を使い切ってしまった。ディフェンス力が0になってしまったわけです。僕は怖くてできないし、しないほうがいいと思う。
この鳴きがなければたろうが一発ツモで倍満のアガリになっていたわけですけど、その牌を食い取って押して、12000の放銃。周りとの点差を考えれば、倍満をツモられていたほうがマシだったわけですしね。この
ポンはしないほうがよかったし、ちょっとひどかったなと思います。
結局、今日の瑞原はハコラスでしたよね。瑞原の強気は、これまではほとんどがいいほうに出たけど、今日に関して言えば最悪の結末になった。そんな試合でした。

RMU所属、S級ライセンス保持者。最強戦で使用されたキャッチコピーは「RMUの覇王」。
日本プロ麻雀連盟の屈指の強豪として、十段位3連覇などの実績を残す。2007年に多井隆晴らとRMUを設立、2025年にも団体のトップタイトル「令昭位」を獲得している強豪。
YouTube:https://www.youtube.com/@河野高志の俺流















