綺麗さなんて捨てて三副露。
点棒をもぎ取りに行く姿勢を見せた。
だが優にとっては、これがデフォルトなのである。
このアガリが決勝点とはなったのだが、アガリに結びつかないシーンでも、その存在感は際立っていた。
例えば、東3局1本場の
終盤に切ったこの
。
その前から、アガリのリンクから滑り落ちないように粘っていたが、このド終盤でもテンパイしたらドラの
も打ちますよという意思表示であり
南2局の
この
もそう。
安全牌はあるし、自身はドラ1枚所有したピンフのイーシャンテンだし。絶対アガり切らなきゃというほどの形でもない。それでも開局と同じく、二軒リーチに囲まれていようがギリギリまで押していくのだ。
(何がなんでもアガリたいだけ!?)
いや、違う。
アガリだけを追っているんじゃない。
南3局
今度は親で超ド級のイーシャンテン。リーチもたったの一軒だ。
しかし、残り局数と点数状況を見極めると
通ってはいないが、比較的安全に寄れるアンコの
に、手をかけたのである。
派手なジャンプを増やす判断じゃない。転倒の可能性を抑えながら、着氷を揃え、点になる構成だけを残す。採点表には書ききれない、見えない芸術点がそこにあるのだ。
そして、その積み重ねの先で掴んだトップは、ただの勝利じゃない。
一戦目。
仲林がこぼした、あの悔しい2着。
銀メダルの痛みを抱えたまま終わらせない。
今チームに必要だったのは
トップという金メダルでしかないのだ。
今日の連対により大きくポイントを伸ばして、残り18戦。
それでも数字だけを見れば、▲655.0で最下位である。
きれいごとでは埋まらない差。
追い風なんて、待っていても来ない。
それでもレギュラーシーズンは、まだ終わっていないのだ。
そして、負けられない戦いが続くということは、まだ取り返せる戦いが残っているということ。
悔しさは、抱えたままでいい。
その痛みごと、次の一局へ。
海賊たちは、まだ沈まない。

日本プロ麻雀連盟31期後期(9年目)北関東支部所属。地方から麻雀熱をテーマに活動しています。【歩く地方リーグ】連盟公式対局の速報なども担当。【速報の中の人】JPML WRCリーグ3期・9期【WRCの申し子】と呼ばれてたり呼ばれてなかったり。













