持たざる者、本田朋広が切り開く
雷電逆襲のサンダーロード
文・東川亮【木曜代打ライター】2025年5月8日
朝日新聞Mリーグ2024-25ファイナル。
4戦が終わり、優勝争いは三すくみの状況からU-NEXT Piratesがやや後退、赤坂ドリブンズとセガサミーフェニックスが1戦ごとに首位を奪い合うような状況が起きている。
残る1チーム、TEAM雷電は3チームから大きく離れており、まだまだ優勝戦線からは遠い。
しかし、それでも雷電は、ここにいる。
ファイナルという、最高の舞台に。
第1試合
東家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
南家:浅井堂岐 (セガサミーフェニックス)
■「ゴリラ」になれなかった瑞原明奈
5月8日の第1試合。
最初のターニングポイントとなったのは、東3局だろうか。
チートイツに向かった親番の太が、
待ちで即リーチ。
待ち牌は山に残り1枚、それを瑞原が引き入れて暗刻にし、スジの
を切って1シャンテンに。ただ、カン
が埋まってテンパイすると、
がロン牌として飛び出すことになる。
2巡後、
を引いてテンパイ。見ている側の、いわゆる「神の目線」では、瑞原がここでリーチをかければ負けなし。しかも待ちの![]()
が3枚残りと、かなりアガれそうだ。
しかし瑞原は神ではなく、目線はよりフラットだ。まず、親の先制リーチに対してぶつけるテンパイ打牌がドラの
。
は自身の目から3枚見え、
が4枚切れで![]()
のワンチャンスだが、放銃リスクを負う上に、放銃時の失点も安くは済まなさそうだ。
そして、ドラを切るならおそらくリーチだが、![]()
は場に5枚切れている。堂岐や本田がリーチ後に合わせているが、まだ山に残っているかは読みにくい。リーチ後に
を仕掛けて前に出た本田のことも、無視するわけにはいかない。
もちろん、攻める選択もあったはずだ。ただ、瑞原は現状で微差ながらトップ目。アガリと放銃の可能性を精査し・・・
受けの打
とした。アガリよりも放銃リスクを回避した形。こちらのほうがより分散が少なく、成績は安定しそうだ。
だが、これが裏目になった。
は当たっておらず、すぐに太が
をツモ切っていたので、瑞原は強気のリーチといけばリーチ一発ドラ赤の8000から、という大きなアガリを手にすることができていた。
最終巡目にツモ番なしリーチを敢行するも、結果は流局。この後、瑞原にはアガリが生まれず、この試合を3着で終えることとなった。
もし、瑞原が「ゴリラ」になれていたら・・・。そう思ったパイレーツクルーも、少なくはなかったかもしれない。
■それは、浅井堂岐に生まれた一分の隙か
東場は点差がつかない拮抗した展開となるが、それを打破したのは、セガサミーフェニックス・浅井堂岐だった。
東4局、南1局と連続で満貫をツモり、持ち点は1人4万点代へ。
迎えた南2局では、本田が
ポン、
ポンと軽快に仕掛けていくと、
そこに太が、おもむろに
でツモ切りリーチをかけた。
手変わりを待っていたが、それ以上にこの後切られる![]()
を取り逃すほうが罪深いと考えたのだろう。
その
を本田が鳴いて、![]()
のシャンポン待ちテンパイとなった。アガれば満貫、持ち点を回復させて、再びトップに挑むことができる。
その後、本田は
を引き、
を押して、太の現物である![]()
待ちに受け変え。
次巡、堂岐の手は
を引いて、ターツ選択。太への現物は
のみだが、そもそも![]()
とターツを落としてのツモ切りリーチは、いろいろなパターンがありそうな上に情報も少なく、推理が難しい。そして、そんな太に![]()
と押している本田も危ない。ここでスパッと自身のアガリを見切ってオリることも考えられたが、














