SNSは騒然──
勝負所で最もオリない打ち手
U-NEXT Pirates 鈴木優が
浴びせた 鮮烈な
カウンターパンチ
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2025年5月8日

第2試合
東家:竹内元太(セガサミーフェニックス)
南家:鈴木優(U-NEXT Pirates)
西家:萩原聖人(TEAM RAIDEN / 雷電)
北家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
「あれは出来ない」
「凄すぎる」
という声が、X(旧Twitter)上に溢れかえった。
それは5月8日(木)Mリーグ2試合目、南3局のこと。

親番の萩原が、

序盤に先制リーチを放った。
このタイミングで、

優にテンパイが入る。
しかし、

出ていくのはドラのだ。
(※黄色の牌はツモ切り、白の牌は手出しを示す。)

親リーチの一発目。現在2着目の優は、

を叩き込んだ!!
検討後の配信では「流石に、チームメイトの顔が浮かんだ」と話した優。
ラス目の親にドラで一発放銃しようものなら優勝戦線から離されてしまい、ここまで百数試合かけた積み重ねが、消し飛んでしまうことすらある。
それでも、アガリがとれる可能性があるのなら、鈴木優は簡単にオリない。
この手は愚形テンパイでも、「役があって出アガリOK」なのが大きい。また、ここで1600点+リーチ棒の1000点をゲットしておけば、トップ目のたろうと6800点以下の差となり、オーラスの条件が軽くなるのもあろう。
そして、まだ萩原には、

通っていない筋が残り14本と多く、端の牌である1筋を押しても、放銃率はさほどでもない。
とはいえ、だ。
親リーチの一発目。切る牌はドラ。そして、手牌には安全そうな字牌がたんまりとある状況。
ここは様子見──
とばかりにを打つプレイヤーも多いことだろう。
だが、鈴木優は違う。
勇気を出してドラを通しにいきつつも、リーチで手に蓋をすることなく、好形変化や三暗刻変化を待つという、先を見据えながら戦う構えをとった。
次に優が持ってきたのは、

だった。
影で隠れて見えにくいと思うが、適切なタイミングでスクリーンショットが撮れないくらい、

優の切る速度が早かったのだ。
萩原は→
と切ってのリーチ。
ペンチャンやシャンポン、カンチャン待ちはまずない。