確率の向こう側にある
勝利を目指して
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2025年5月9日

ファイナルステージにギリギリのポイントで滑り込んだTEAM雷電が優勝する可能性は現段階で非常に低い。
それでも、一戦一戦を上だけ見て選手達は試合に挑み続ける。


第1試合
東家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
南家:瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:小林剛(U-NEXT Pirates)
北家:竹内元太(セガサミーフェニックス)

この日の初戦を任された瀬戸熊は、いつものルーティンで頬を叩いてから卓に着く。
東1局


最初に動いたのは瀬戸熊だ。
役牌のを叩いて、ホンイツに向かうためにドラを放った。


このドラをポンした小林は、タンヤオと染め手を天秤にかけて手を進める。


すぐさま、小林がタンヤオのテンパイが入った。

少し遅れはしたものの、瀬戸熊もホンイツのテンパイが入る。
こうなれば、お互い引くわけにはいかない。


小林が瀬戸熊へ8000点の放銃でゲームがスタートした。
東4局1本場


この局も最初に動いたのは瀬戸熊だ。
をポンして
切りと十分な形からの仕掛けで、鳴きの少ない瀬戸熊ではなかったとしても警戒が必要である。
当然、ドラ3の大物手だ。

流石に2副露目は入れさせてもらえなかったものの、自力でリャンメンテンパイを入れた。

全員警戒体制は取っているが、ファイナルステージに入ってからチーム状況が苦しい小林が攻め返した。
この手をそう簡単に降りるわけにはいかない。


テンパイが入った浅見がリーチを放つが、宣言牌が御用となり瀬戸熊に8000点の放銃となる。
南2局2本場


瀬戸熊の親は是が非でも流したい元太が2つ晒してテンパイを入れる。
