確率の向こう側にある勝利を目指して【Mリーグ2024-25ファイナル観戦記 5/9 第1試合】担当記者 坪川義昭　浅見真紀 vs 瀬戸熊直樹 vs 小林剛 vs 竹内元太

この仕掛けにラス目の小林がリーチで応戦する。

 

同巡、親の瀬戸熊にもテンパイが入った。
切りのテンパイは通りやすいが、待ちが弱い。
ドラの切りといきたいが、小林のリーチには危険筋である。
熟考の末、瀬戸熊はドラを切って待ちの強さを選んだ。

 

小林が掴んだを捉えて7700点の出アガリ。
ポイント状況的にも、背を向けることが許されなくなったことが攻撃的な選択を生み出した。

南2局3本場

目標を2着に設定した元太がを仕掛けて、捌きにかかる。

浅見も負けじと仕掛けを入れてテンパイを取る。

最後方から追い付いた瀬戸熊は、既に6枚切れているリャンメンでも構わずにリーチを宣言する。

アガリ牌など一枚あれば構わんと言わんばかりのツモアガリを決めてトップを不動のものとした。

オーラスは箱を割った小林が素点を回復させる満貫をツモアガリし、ゲームは終了。

このトップで全チームがプラス域に突入したが、雷電の優勝確率はまだまだ1%程度だろう。

しかし、TEAM雷電ならば瀬戸熊直樹ならば確率の向こう側にある勝利を掴み取ってくれる。そんな気がしてならない。