今度は園田が手を伸ばす。
まるで、スピードスケートの終盤だ。そして、最終コーナーでの激しい競り合いを制したのは
園田の方であった。
・
・ドラ
1,300・2,600(+3,900)
見事だったのが、待ち選択のシーンである。
カン
かカン
かの分岐点。
アガリ率だけなら、ドラ表を外してのカン
に寄せる手だろう。
引きでリャンメンに育つ余地もあるし、
をポンして![]()
待ちへ。そんな手替わりも見えるからだ。
しかし、
切りへ。
現状ラス目と、ただアガるだけじゃ物足りない。点数も一緒に取りにいく構えだ。
この一打がいいのは、中打点のアガリ形を保ったまま打点の伸びしろを残せるところ。ドラの
を引いた時に、マンガン・ルートとして活きてくるのである。
今日の園田は、どこかキレを感じるアガリが多かった。それもそのはず。
実は火曜日の試合で、オーラス痛恨の差し込みからトップ陥落。
その後チームは連敗となり、自分が蒔いてしまった負の連鎖を、今度は自分の手で止めたい。取り返したい。きっと、そんな想いが胸の奥で消えずに燃えていたはずだからだ。
南2局
国士の影をまとった配牌。
最初は
からの切り出しと、チャンタ系路線を強く見ていたが
この
ツモで少考。
ここは残す選択を取り、目指す最終形の方向転換を図ると
残した
が綺麗に映えるテンパイ。
そして、最終的に着氷したのは
リーチ・ピンフ・三色
8,000点
Mリーグという舞台での借りはMリーグでしか返せない。そんな気持ちすら背負って、芸術点の高い一手でトップを取りにいくのである。
だがしかし。
この日の頂点は、もうひとつ違う勝ち方が立っていた。
氷上の美学ではない。泥を踏み、肩で息をして、それでも前へ出るやつの麻雀。
立ちはだかったのは、この男
戦闘民族・優であった。
始まりは、ここからであったかもしれない。
東1局
こちらも泥臭い一鳴き発進。途中でドラの
や役牌の
を引き、手牌価値が上昇するも、
本田からの親リーチと
北家・園田からの追いかけリーチに挟まれてしまう。
しかし、このリーチ宣言牌である
をノータイムで
仕掛けた!
確かにドラドラの勝負手だ。だが浮いている
は、どちらにも通っていない。
たが二軒リーチがかかった瞬間、迷うより先に身体が動く。咄嗟に反応できるのが、優の強さであり、そう呼ばれる所以だろう。
そして、その強い押しに応えるようにドラの
が鳴けると、













