雷電の頼れるヒーロー 本田朋広 逆境を楽しむ心【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 3/9 第1試合】担当記者 後藤哲冶

この局はドラ3のテンパイが入った伊達が【5マン】を逢川に放銃という結果に。

南3局

大介が【中】を仕掛けた。
形が良いとはお世辞にも言えないが、親が落ちた以上、大介は2着を守り抜く事に比重を置く。

これを見て、本田の手が止まる。
自身の手はこの形。
なので本田は。

下家に座る大介へアシストを選択。

本田からアシストで切られた【6ソウ】を機敏に仕掛けていく大介。
さらに【赤5ピン】を切って、高くない主張も欠かさない。
こうした方が、本田のアシストを受けやすい。

そうはさせじと伊達がその【赤5ピン】をリャンメンでチー。
伊達も分かっている。本田がこの状況でアシストすることを。
だからこそ自分も鳴いて、プレッシャーをかけにいく。
元々、メンゼンでは間に合うかどうか厳しい手牌だった。

それでも本田のアシストは止まらない。
今度は【4マン】を切ってこれも狙いピタリ。
大介が【2マン】【3マン】の形をチーしてこれでカン【3ソウ】のテンパイだ。

次の手番、本田が点棒を確認した。
伊達は【7ソウ】が余ってきている。
これ以上伊達から手出しが入ると、伊達に放銃するリスクが伴う。

だからこそ、最後まで放銃しても良いという差し込み狙いの打【8マン】
大介の手はドラの【1マン】対子で赤またぎだと8000点クラスが出てくる可能性はあるが、そもそもその可能性はかなり低い。
であるならば、この親を落とすのに全力を注ぐのが良いと判断したのだ。

それを見て、大介も呼応するように、【4ソウ】をもってきてわざと手の内から【4ソウ】空切り
こうした方が、【4ソウ】周りを本田が切ってくれるケースが増えるからだ。
お互いの思考がはっきり見える、良い一連の流れ。

結局、大介が3枚あった【3ソウ】をツモアガリ。
300、500の加点で、伊達の親を蹴ることに成功。
結果的に本田の狙いは大成功だ。

南4局

本田の手にアガれそうな軽い手が入った。
しかし、本田はこの逢川から切られた【中】を鳴くとき、若干の躊躇があった。
その理由は、この手牌で【9マン】がポンされていること。

【9マン】がポンされてドラが【6マン】のこの手は、【6マン】【9マン】ターツがかなりネックになる。
しかしそれを解消する【3ピン】をずっと持っていられる立場でもない。
つまりは、この【6マン】【9マン】と付き合ったまま、いつ来るかわからない親のリーチにも備えなければならないのだ。

それでも、本田は進んだ。
次、こんな軽い手が入ってくれる保証はない。
なら、まだ1回親に対してもリスクを負えるこの点棒状況で、勝負に出よう。

そしてこの判断が。

瀬戸際の雷電に勝利を呼び込む、第1試合最後のアガリになるのだった。

あまりにも大きなトップで、これで6位に浮上したTEAM 雷電

  • この記事が気に入ったら
    フォローをお願いいたします!
    最新の麻雀・Mリーグ情報をお届けします!

  • \近代麻雀シリーズ 新刊情報/